更新日: 2023.08.14 その他暮らし

タワマン住みの魅力は最初だけ!? 「脱タワマン」のタイミングはいつがベスト?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

タワマン住みの魅力は最初だけ!? 「脱タワマン」のタイミングはいつがベスト?
近年は、さまざまな施設やサービスが付帯しているタワーマンション(タワマン)が人気だ。タワマンに住むことはステータスでもあるため、異性にモテたい一心でタワマンに住む人も多い。しかし、タワマンは施設やサービスが充実していることに加えて、人気も高いことで家賃負担が重くなる。
 
本記事では、脱タワマンのタイミングを計っているAさん(35歳・男性)の相談について解説する。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

結婚願望はあるものの、彼女なし。タワマンは家賃も高い!

「タワマンに住んでいればステータスが得られるため、モテると考えていました。実際、建物の設備は充実しているし、コンシェルジュサービスなども利用できるので便利ですよ」と、35歳・男性のAさんは話す。
 
タワマンは、充実した設備やサービス、立地の良さや生活のしやすさから人気が高い。高層階になると眺望も良いため、生活にラグジュアリー感があるのも確かだ。
 
「ただ、そんなに単純な話ではなく、タワマンに2年住んでいますが彼女はいません。タワマンに住めばモテるかな、と思っていましたが、そんなことはありませんでしたね。結婚願望はありますが、家賃も高いのでこのままタワマンに住み続ける気もありません」
 
タワマンは、人気が高いなどの理由から家賃が高い。都心部のタワーマンションだと、毎月の家賃が30万円以上になることも珍しくない。高収入で経済的に余裕があれば問題ないが、将来の見通しを考えないと、家賃が家計を大きく圧迫してしまう恐れがある。
 
「私の手取り収入は40万円近いですが、手取り収入の半分近くは家賃や管理費が占めています。タワマンから出て、違うマンションに住めば貯蓄のスピードが上がると思います。タワマンに住む魅力が最近は薄れているので、出ていくタイミングを模索中です」
 
Aさんが居住しているエリアの家賃相場を見ると、1Kであれば8〜10万円程度だ。一方で、Aさんが現在住んでいるタワマンの家賃は20万円と、ほぼ倍にあたる。
 
35歳で結婚願望があるAさんは、タワマンに住み続けるべきか、脱タワマンするべきか悩んでいる。Aさんの場合、将来なども鑑みてどのようなアクションを起こすべきだろうか?
 

将来に備えるために貯蓄を。脱タワマンのタイミングは今!

Aさんが今のタワマン暮らしに満足感を得られていない場合、高い家賃を払ってタワマンに住み続けるメリットは薄い。確かに、タワマンに住むことはステータスになるが、タワマンに住んでいるからといって彼女ができる保証もない。
 
Aさんも「脱タワマン」のタイミングを計りかねているが、高い家賃を払い続けるのはもったいないため、できるだけ早く「脱タワマン」を進めるべきだ。
 
特に、結婚願望があるAさんの場合は、今後のライフステージとして結婚や育児などを迎える可能性が高い。場合によってはマイホームを購入する可能性もあることから、貯蓄や資産形成にも意識を向けるべきだろう。結婚資金や教育資金、住宅資金を確保するためにも、家賃を抑えて将来に備えるほうが合理的だ。
 
また、手取り収入の半分近くが家賃で消えてしまうのも問題だ。家賃は固定費である以上、基礎生活費だけで手取り収入を食いつぶしてしまうと貯蓄どころではない。今後、ライフステージの変化が見込まれるAさんにとって、家賃を抑える意義は大きいだろう。
 
家賃は「手取り収入の約3割」を目安にすれば、貯蓄や資産運用に回す余力も生まれるだろう。具体的には、家賃が10〜12万円程度の家に引っ越し、固定費を削れば家計の安定感は高まる。
 
タワマンの魅力が大きいのも確かだが、Aさんの場合はライフステージの変化や将来に発生する支出に備えることを優先するべきだ。できるだけ早くタワマンを引き払い、固定費を削ることを優先してほしい。
 

まとめ

タワマンには、充実した設備やラグジュアリー感などのメリット・魅力がある。しかし、手取り収入とのバランスや将来へ向けての貯蓄などの必要性を考えたとき、住み続けるメリットがあるか考える必要があるだろう。
 
特に、ライフステージの変化が見込まれる場合、目先の生活だけでなく将来に向けて貯蓄することへも意識を向けてもらいたい。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集