更新日: 2023.08.16 その他暮らし

「かき氷」の原価はどのくらい? 屋台の食べ物で「原価率」が低いものとは? 手作りとの差額も検証

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「かき氷」の原価はどのくらい? 屋台の食べ物で「原価率」が低いものとは? 手作りとの差額も検証
夏祭りといえば、かき氷、焼きそば、チョコバナナなどの食べ物を連想する方も多いかもしれません。屋台で売られている食べ物は見ているだけでもワクワクしてくるものですが、「家で作ったほうが安いのでは?」と感じることもあるでしょう。
 
そこで本記事では、屋台で売っているかき氷の原価や相場、自宅で作る場合の費用などについて解説します。
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夏祭りの屋台で売っているかき氷の原価や相場はいくら?

夏祭りの屋台で販売されているかき氷は、イチゴ味やメロン味のほかに、ブルーハワイ、マンゴーなどといろいろな味のバリエーションがあります。かき氷の販売価格は味やサイズなどによって異なりますが、100~300円くらいが相場となっています。
 
ちなみに、コンビニやスーパーで売っているかき氷の販売価格は80~180円ほどです。コンビニやスーパーの価格と比較すると、屋台のかき氷は割高な印象かもしれません。夏祭りの屋台の原価は、どの程度なのでしょうか。
 
かき氷を作る際には、氷が欠かせません。屋台で使われているブロック氷の価格は、氷1貫(3.75kg)で500~600円くらいが相場となっています。氷1貫で作れるかき氷の数は、容器のサイズや当日の気象条件にもよりますが、30杯分ほどです。氷1貫の価格を500円として計算すると、かき氷1杯あたりの氷代は約16円です。
 
業務用のシロップは、1000円前後で販売されています。シロップ1本分で35~50杯ほどのかき氷が作れます。仮に40杯分のかき氷を作るとしたら、1杯あたりのシロップ代は25円です。そのほかにも、かき氷機代や容器代、スプーン代、電気代などがかかりますが、それらのコストは計算に含めないものとします。
 
氷代とシロップ代を合わせると、かき氷1杯あたりの原価は約41円です。販売価格を300円とすると、差額は259円で、原価率は約13.6%となります。屋台のかき氷は、利益率が非常に高い商品といえるでしょう。
 

かき氷を自宅で作る場合の費用

自宅で手作りすれば、もっと安い値段でかき氷を味わうことも可能です。氷は、水道水を冷凍庫で凍らせたものを使えば、氷代も安く抑えられます。ちなみに、水道代は1Lあたり約0.2円です。氷代がほとんどかからないため、材料代のシロップ代のみといえます。つまり、たった25円でかき氷が作れてしまうのです。
 
自宅でかき氷を作る場合には、かき氷機が必要です。家庭用のかき氷機は、電動式や手動式などの種類あり、価格帯は1500~1万円前後となっています。また、チャック付きポリ袋を使えば、かき氷機なしでかき氷を作ることも可能です。チャック付きポリ袋1枚あたりの価格は約6円です。
 

屋台で売っている焼きそばやリンゴ飴の原価はどれくらい?

夏祭りの屋台では、かき氷のほかにも焼きそば、たこ焼き、リンゴ飴といったように、さまざまな食べ物が販売されています。これらの食べ物の原価について調べてみたところ、焼きそばが120円、たこ焼きが130円、リンゴ飴が60円、綿菓子が10円でした。
 
屋台で売られている食べ物の価格は、焼きそばとたこ焼きが450円、リンゴ飴が400円、綿菓子500円がおおよそのラインです。この金額で計算した原価率は、焼きそばが26.7%、たこ焼きが28.9%、リンゴ飴が15%、綿菓子が2%でした。原価率13.6%のかき氷よりも、綿菓子はさらに原価率が低いことが分かります。
 

かき氷の原価は41円! ただし自宅でもっと安く作ることも可能!

夏祭りの屋台で売られているかき氷の原価を計算すると、1杯あたり約41円になります。かき氷は原価が安く、利益率が高い食べ物です。自宅で水道水を凍らせてかき氷を作れば、もっと安く味わえるでしょう。
 
しかし、屋台の食べ物は割高感がありますが、夏祭りならでは情緒が味わえるのが魅力です。夏の思い出に、お祭りの屋台を楽しんでみてはいかがでしょうか。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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