更新日: 2023.08.28 その他暮らし
値上がりしてもやめられないタバコ…愛煙家は1年でいくら納税してる?
そう分かってはいるものの、値上がりしても「日頃の楽しみを減らしたくない」となかなか喫煙を辞められない方もいらっしゃるでしょう。
しかし、ときに「1年でいくら納税したことになっているのだろう?」と気になることはありませんか?今回は、喫煙者の平均喫煙本数をもとに、1年間に納めるたばこ税・消費税を計算します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
1年間で吸うタバコは何本になる?
「JT」(日本たばこ産業株式会社)がおよそ3万2000人を対象に実施した「全国たばこ喫煙者率調査」によると、毎日たばこを吸う場合の平均本数は、男性17.7本/日、女性14.4本/日でした。小数点以下切り上げで男性18本・女性15本とすると、たばこは1箱20本入りのため、男性は年に328.5箱、女性は273.75箱吸っている計算になります。
●男性1日18本……126本/週、558本/月、6570本/年
●女性1日15本……105本/週、465本/月、5475本/年
※1ヶ月31日換算
同調査では年代別の喫煙本数も集計しており、最も喫煙本数が多かったのは50代男性の19.5本でした。毎日ほぼ1箱喫煙している計算となり、年間7117.5本(約356箱)を消費していることになります。
1年間の納税金額はいくらになる?
一般的な紙巻きたばこは1箱600円で販売されており、たばこ税(国たばこ税23.5%、地方たばこ税合計26.3%、たばこ特別税2.8%)はそのうち52.6%を占めています。
つまり、600円の紙巻きたばこ1箱につき、納めるたばこ税は315.6円です。男性は年間におよそ329箱吸うため総額10万3832.4円、女性はおよそ274箱吸うため8万6474.4円を納税している計算になります。
また、たばこにはたばこ税のほか、消費税も課されています。たばこにかかる消費税は9.1%(600円の場合54.6円)となっており、消費税として、年間で男性1万7963.4円、女性1万4960.4円を納税する計算です。
よって、平均的な愛煙家はたばこ税・消費税合わせて、男性は年間12万1795円、女性は年間10万1434円(※)を納税していることになります。
※端数切り捨て後計算
最も喫煙本数の多かった50代男性(年間約356箱)の場合だと、年間で納める合計金額はたばこ税11万2353.6円+消費税1万9437.6円で、13万1791円です。
節税を検討するときは喫煙頻度も見直ししてみよう
一般的な価格の紙巻きたばこを、愛煙家の平均的な本数で吸い続けた場合、あわせて年間10万円以上も納税をしている計算になります。なかには「出費がキツイと思っていたほかの税金よりも高い!」と、税金の額にあらためて気が重くなった方もいらっしゃるでしょう。
税金の負担を軽減したい・節約をしたいと思った場合は、喫煙頻度を見直したりワンランク下のたばこも検討してみたり、自身の喫煙習慣について見直してみるのがよいかもしれません。健康の状況によっては、禁煙も検討してみるのがよいでしょう。
出典
JT「2018年「全国たばこ喫煙者率調査」、男女計で17.9%」
JT「たばこ税の仕組み」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー