更新日: 2023.08.30 その他暮らし

自宅に使っていない「PASMO」がたくさんあります…「500円」は払い戻されますか? 手数料はかかるのでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

自宅に使っていない「PASMO」がたくさんあります…「500円」は払い戻されますか? 手数料はかかるのでしょうか?
不要になったPASMOを返却する際にはデポジットが戻ってきます。ただし、2022年の春からはPASMOの返却時に、払いもどし手数料がかかるようになりました。
 
自宅にずっと使っていないPASMOがたくさんあるけれど、1枚あたり500円が返金されるのだろうかと気になる人もいるかもしれません。本記事では、PASMOの返却時にいくら戻ってくるのか、返却時に必要なもの、返却の流れなどを紹介します。
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PASMOを返却するとデポジットの500円が戻ってくる!

PASMOは、バスや電車などの公共交通機関をキャッシュレスで利用できるICカード乗車券です。PASMOには電子マネーの機能も搭載されており、一部の店舗での買い物や自動販売機での支払いにも利用できます。
 
カード型のPASMOを新規で購入する際には、500円のデポジットを支払う必要があります。デポジットとは、預り金のことです。PASMOを返却するとデポジットの500円が戻ってくる仕組みとなっています。
 
ただし、クレジットカードやオートチャージサービスなどの機能が付いた「一体型PASMO」の場合は、デポジットの返金がありません。PASMOの返却時には、デポジットと合わせて、チャージ残額(SF残額)も戻ってきます。ただし、チャージ残額のみでの払い戻しはできません。
 

PASMOの返却時には手数料が発生する

2022年3月12日からは、PASMOの払い戻し時に手数料を負担する必要があります。実は、この払い戻し手数料は、2014年4月にいったん廃止されました。しかし、「短期間での払い戻しが多い」「大量のカードが廃棄される」といった事情から、8年ぶりに払いもどし手数料が復活することになったのです。
 
PASMO返却時の払い戻し手数料の額は、220円です。チャージ残額から払い戻し手数料の額を差し引き、そこにデポジットの500円を加算した額が戻ってきます。例えば、PASMOのチャージ残額が1000円だった場合の払い戻し額は、1280円となります。なお、チャージ残額が払い戻し手数料の額以下だった場合には、デポジットのみしか返金されません。
 
例えば、PASMOのチャージ残額が150円だった場合は、払い戻し額は500円となります。PASMOを返しても、チャージ残額の150円は戻ってきませんので、注意しましょう。PASMO定期券を利用している場合は、定期券の払い戻し額とチャージ残高を合計し、そこから220円を差し引いた金額に対してデポジットの500円を加えた金額が払い戻しされます。
 

PASMO返却の流れと必要な持ち物

PASMOの返却は、PASMO取扱事業者の窓口で受け付けています。払い戻し申請書に必要事項を記入して、返却の手続きを行ってください。なお、一部の駅やバス窓口ではPASMOの払い戻しを行っていませんので、事前に確認を取っておいた方がよいでしょう。
 
不要なPASMOを返却する際には、本人の確認が取れる公的証明書が必要です。運転免許証、パスポート、社員証、健康保険証、身体障害者手帳などの書類を準備しましょう。学生の場合は、学生証を用意しておくとよいでしょう。不要となったPASMO、公的証明書、払い戻し申請書をそろえて、窓口へ提出してください。なお、無記名PASMOの場合は、公的証明書の提出は不要です。
 

使っていないPASMOを返却すればデポジットやチャージ額の一部が戻ってくる

PASMOを返却すると、1枚あたりデポジットの500円が戻ってきます。自宅に不要なPASMOが何枚もあり、この先も使う予定がないのであれば、返却したほうがよいでしょう。
 
ただし、チャージ残額がある場合には、払い戻し手数料が差し引かれてしまう場合があります。払い戻し手数料を支払うのが惜しいという場合は、PASMOが利用できる店舗や自動販売機などで全額を使いきってから、返却するのも手です。返却方法などの詳しい情報については、PASMOの公式サイトで確認できます。
 

出典

PASMO(パスモ) PASMOの払いもどし

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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