更新日: 2023.09.07 その他暮らし

【2023年10月から】通勤疲れの体を誘惑する「快速 うれしート」! 有料座席サービスはコスパが良いのか

【2023年10月から】通勤疲れの体を誘惑する「快速 うれしート」! 有料座席サービスはコスパが良いのか
毎日の混雑した通勤電車、仕事の疲れも相まって「お金を出してでも今すぐ座りたい」と思ったことはないでしょうか。テレワークが進み通勤頻度が減ったことで、「たまに使うなら」と有料座席サービスの誘惑に吸い込まれている人もいるかもしれません。
 
直近では、西日本旅客鉄道株式会社(以下、JR西日本)が、2023年10月から始まる新たな有料座席サービス「快速 うれしート」を発表しました。本記事では、導入が広がる通勤時の有料座席サービスについて、「コスパ」という観点から解説します。

有料座席サービスの料金はどれくらい?

疲れているとき、集中して作業に打ち込みたいときなどに魅力的な有料座席サービスですが、どれくらいの料金が必要なのでしょうか。東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)とJR西日本のサービスをそれぞれ確認してみましょう。
 

事前購入がお得! JR東日本 普通列車グリーン券

JR東日本は普通列車にグリーン車が連結されており、座席指定はできないもののグリーン券購入によりグリーン車の座席を利用できます。例えば、千葉駅から東京駅まで、平日にグリーン車を利用した場合、事前購入料金は780円です。つまり、落ち着いた車内でゆったりと座る45分間の価値が780円と捉えられます。
 

JR西日本の「面白い」有料座席サービス

JR西日本が導入予定の「快速 うれしート」は既存の車両の一部を指定席化したサービスです。奈良駅から大阪駅まで、ネット購入した場合の指定席料金は300円に設定されています。座席の特別感はないものの、60分間座れる権利を300円で得られるなら、と心が動く人もいるのではないでしょうか。座れて「うれしー」気持ちを面白く表現した、ユニークなネーミングです。
 

通勤時の有料座席はコスパが良いのか?

座ることに780円や300円を投資すると考えたとき、有料座席は投資回収できるのでしょうか。朝の約1時間、ゆったり座ることによって得られる価値は大きく2つに分けられます。
 

・仕事のパフォーマンス向上

満員電車による疲れがなく、睡眠も取れるためコンディションの良い状態で仕事に取り組めます。
 

・プライベートの自由時間増加

通勤電車の中でパソコンを開いて仕事を進めることも可能なので、結果として、残業が減り自由に使える時間の確保につながるでしょう。また、着席した1時間を読書などの趣味にあてることもできます。
 
これらに大きな価値を感じる人にとって、数百円の座席料金はむしろ安く、非常にコスパの良いサービスと捉えられるのではないでしょうか。特にJR西日本「快速 うれしート」の300円は心理的ハードルが低く、コスパが良いと感じる人も多いのではないのでしょうか。
 

得られる価値と料金をてんびんにかけてみよう

毎日の通勤にプラスで数百円かかると聞くと、少し高いように感じる有料座席サービスですが、それによって得られる価値まで考えると、今後も拡大・提供してほしいコスパの良いサービスと捉えられるのではないでしょうか。自分が重きを置いていることと、有料座席のコストをてんびんにかけ、自分なりのコスパの良さを判断してみるとよいでしょう。
 

出典

西日本旅客鉄道株式会社 有料座席サービス「快速 うれしート」導入のお知らせ

東日本旅客鉄道株式会社 普通列車グリーン車

 
執筆者:入船みみ
FP2級

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