更新日: 2023.09.08 その他暮らし
日本人の平均年収は450万円くらいだと聞きました。「ボーナスの額」はどのくらいですか?
本記事では、日本人の平均給料や平均ボーナスについて詳しく解説します。さらに、自分の収入が平均と比べて低い場合や高い場合の対策についても紹介します。
本記事を通じて、平均給料や平均ボーナスの水準を理解し、自身の収入と比較する基準にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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日本人の平均給料とボーナス
国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、日本人(給与所得者)の平均年収は443万3000円でした。平均給料は376万7000円、平均ボーナスは66万6000円です。
近年の給料とボーナスの平均額は、図表1のとおりです。
【図表1】
平均年収 | 平均給料 | 平均ボーナス | |
---|---|---|---|
平成29年 | 432万2000円 | 364万2000円 | 68万円 |
平成30年 | 440万7000円 | 371万円 | 69万7000円 |
令和元年 | 436万4000円 | 366万1000円 | 70万3000円 |
令和2年 | 433万1000円 | 368万5000円 | 64万6000円 |
令和3年 | 443万3000円 | 376万7000円 | 66万6000円 |
(国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」より筆者作成)
図表1のとおり、給料は364〜376万円、ボーナスは64〜70万円で推移しています。
業種別の平均給料とボーナス
国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、主な業種の平均給料と平均ボーナスは図表2のとおりです。
【図表2】
平均年収 | 平均給料 | 平均ボーナス | |
---|---|---|---|
建設業 | 511万円 | 439万円 | 72万円 |
製造業 | 516万円 | 421万円 | 95万円 |
卸売業・小売業 | 377万円 | 326万円 | 51万円 |
宿泊業・飲食サービス業 | 260万円 | 245万円 | 15万円 |
金融業・保険業 | 677万円 | 523万円 | 154万円 |
不動産業・物品賃貸業 | 426万円 | 381万円 | 45万円 |
運輸業・郵便業 | 425万円 | 376万円 | 49万円 |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 766万円 | 609万円 | 157万円 |
情報通信業 | 624万円 | 507万円 | 116万円 |
学術研究、専門・技術サービス業、教育、学習支援業 | 521万円 | 430万円 | 91万円 |
医療・福祉 | 407万円 | 353万円 | 54万円 |
複合サービス事業 | 494万円 | 391万円 | 103万円 |
サービス業 | 369万円 | 325万円 | 43万円 |
農林水産・鉱業 | 310万円 | 274万円 | 37万円 |
(国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」より筆者作成)
平均給料と平均ボーナスは、業種によって大きく異なります。例えば、金融業・保険業と農林水産・鉱業では、平均給料は249万円、平均ボーナスは117万円の差があります。
自分の給料・ボーナスと比べてみよう
平均給料やボーナスと、自身の給料・ボーナスを比較してみましょう。一般的な平均水準を知ることによって、自分の収入がどの程度の位置にあるのかを具体的に判断することができます。
もし平均よりも低い場合は、給料やボーナスを増やす対策を検討してみることをおすすめします。逆に、平均を上回る場合は、節税対策などに注力することで、より多くの資金を手にするチャンスをつかめるでしょう。
平均より低い場合
自分の給料やボーナスが平均よりも低い場合、以下の方法を検討することで収入を増やせる可能性があります。
・スキルアップ
・転職
・副業
・投資
自身のスキルを向上させることで、本業の収入が向上する可能性があります。また、平均給料やボーナスが高い業界への転職を検討してみてもよいでしょう。
また、副業や投資を通じて収入を増やすことも可能かもしれません。このように、さまざまな方法で所得を増やせます。
平均より高い場合
自分の給料やボーナスが平均よりも高い場合、節税に取り組むことで、手元に残る資金を増やせる可能性があります。
例えば、iDeCo(個人型確定拠出年金)を活用する方法があります。iDeCoを利用すると、支払った掛け金が全額所得控除の対象となり、運用益も非課税で扱われるため、将来の私的年金を構築できます。
すでに節税対策を取っている場合は、スキルアップや副業などによってさらに収入を増やす方向にも取り組めるでしょう。自身の状況に合わせて最適な方法を模索してみてください。
収入を増やすための行動を始めよう
日本人(給与所得者)の平均給料は376万7000円、平均ボーナスは66万6000円です。自分の給料やボーナスと比較してみて、平均よりも低い場合は、スキルアップや転職、副業、投資などを検討して収入アップを目指すことが考えられます。逆に、平均よりも高い場合は、節税対策などで資金を増やす方法を考えてみることもできます。
早速、自分の給料やボーナスと平均を比較してみましょう。
出典
国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」
iDeCo公式サイト
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー