
家族からの借金のお願いは、感情とリスクのバランスをとることが、むずかしいことがあります。このような状況で、どのように考えて行動すべきか考えていきましょう。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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Rさんが受けた姉夫婦からの突然の「借入金」の相談
私は35歳の独身男性で、年収は700万円です。先日、突然、娘が2人いる姉夫婦から電話がありました。姉の夫であり、Rさんの義兄の事業が傾いており、生活費が足りないという内容で、100万円の借金をお願いされました。
「私は姉の娘、つまり姪っ子とも面識があり、彼女たちのことを思うと支援を考えずにはいられませんでした。しかし、一方でお金に関連したトラブルは今後の関係に影響を与える可能性があるため、慎重になりたいとも考えました」
家族からの借金のお願いは、感情とリスクのバランスをとることが難しい場合があります。姉夫婦からのお願いに対して、以下のようなリスクを考慮する必要があるでしょう。
1.返済の不確実性: 姉の夫の事業が傾いている状況では、返済の見通しが立たない可能性がある
2.関係の悪化: お金に関連したトラブルは、家族関係にも影響を与える可能性がある
3.自身の将来のリスク: 100万円は、自身にとっても大きな金額です。このお金を貸すことで、自身の将来に影響が出る可能性がある
以上のリスクを考慮すると、最終的に以下のような判断をする場合もあるでしょう。
・借金の額を減らし 100万円ではなく、50万円を貸す
・返済の期限を設定して1年後に50万円を返済してもらうことを条件にした
・書面にする: 借金の条件を書面にし、姉夫婦にサインをもらう
これらの条件をクリアした上で、姉夫婦に50万円を貸すのはどうでしょうか。誰にとっても親族間での、お金に関連したトラブルは避けたいと考えているはずです。このような対応も選択できるかもしれません。
親類縁者間の金銭トラブルを避けるためのポイント
親類縁者間の金銭のやりとりは、非常にデリケートな問題です。家族間での借金には、通常の金融機関のような明確な契約がないため、返済の期限や金額についての誤解が生じやすいでしょう。
トラブルを避けるためには、以下の点に注意することが重要です。
1.明確な契約を結ぶ: Rさんのように、借金の条件を書面にし、サインをもらうことで、後でトラブルになることを避けることができる
2.返済の期限と金額を明確にする: 返済の期限と金額を明確にし、それを守ることが重要
3.自身の将来のリスクを考慮する: 借りる金額が自身の将来に影響を与えないか、慎重に考慮することが必要
4.感情とリスクのバランスを取る: 家族からの借金のお願いは、感情とリスクのバランスを取る難しい判断が求められます。支援を考える一方で、今後のトラブルは避けたいと考えることが重要
最後に親類縁者間の金銭のやりとりは、感情的な判断だけでなく、リスクも考慮に入れた上で、冷静に判断することが大切です。また、当事者間では贈与ではないと思っていても、贈与とみなされることがあることも忘れてはなりません。万一、多額のやりとりである場合、思わぬ課税トラブルとなるケースもあります。
借入金の返済能力や返済状況を鑑みた場合、単純な金銭の貸借であると認められる場合には、借入金そのものは贈与にはあたらないとされています。ただし、「返せるときに返す」というような実質的に贈与であるにもかかわらず貸借の場合には、借入金そのものが贈与として取り扱われます。
また、お金を貸すことで、自身の将来に影響が出る可能性も考慮し、適切な判断をくだすことが重要です。
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まとめ
親類縁者間の金銭のやりとりは、感情とリスクのバランスを求められます。
35歳の独身男性Rさんは、事業が傾いた姉夫婦から100万円の借金を頼まれ、姪っ子のための支援を考えつつ、将来のトラブルを避けたいと考えました。最終的に、返済の不確実性、関係の悪化や自身の将来のリスクを考慮し、50万円を貸すことになりました。返済期限を1年後に設定し、条件を書面にすることを決めたことでリスクを抑えています。
親類縁者間の金銭のやりとりでは、明確な契約、返済の期限と金額、自身の将来のリスクを考慮し、冷静に判断することが重要です。
出典
国税庁 親から金銭を借りた場合
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー