更新日: 2023.09.15 その他暮らし

「結婚」ってしなきゃダメですか? 既婚の友人に「老後どうするの?」と言われました

「結婚」ってしなきゃダメですか? 既婚の友人に「老後どうするの?」と言われました
独身主義でも、既婚の友人に「老後どうするの?」とストレートに言われた場合、不安になってしまうかもしれません。結婚しなければならないかどうかは人それぞれです。結婚にはメリットだけでなくデメリットもあり、どちらが大きいかは個人の価値観などによって異なります。
 
本記事では、結婚のメリットやデメリット、また独身の場合の老後に向けた準備について注意点も含めて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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結婚のメリット・デメリット

既婚の友人はおそらく、結婚すれば老後の経済的な不安や寂しさを軽減できると考えているのでしょう。間違いではありませんが、誰しもが順風満帆な結婚生活を送れるとは限りません。うまくいかなければ、独身生活以上に経済的なリスクを負う可能性もあります。
 

結婚のメリット

多くの人が結婚の魅力に挙げるのが、経済的・精神的な安定を得られる点です。共働きであれば、万が一自分が仕事を続けられなくなったときにも、パートナーの収入で生活できます。
 
人生におけるさまざまなライフイベントの相談相手にもなってくれるでしょう。また、子宝に恵まれれば、子育てを経験できます。将来子どもが近くに住んでくれることで、老後の安心を得られる場合もあります。
 

結婚のデメリット

一方で、結婚して家庭や家族を持つことで、独身時代と比べて自由が制限されます。住居費や食費などの生活費は独身よりも高くなり、子どもの教育にもまとまった費用がかかるため、経済的な負担は増します。また、相手と金銭感覚が合わなければ、節約もしづらいでしょう。
 
加えて、離婚のリスクもゼロではありません。子育てなどの事情で退職していた場合、ブランク期間や年齢によっては正社員に戻るのが難しくなり、独身時代よりも収入が減ってしまうかもしれません
 

老後を心豊かに過ごすための準備

結婚していなくても、老後を楽しく、幸せに暮らすことは可能です。そのためには、現役時代から次のような準備をしておきましょう。
 

老後資金をためておく

総務省統計局の2022年の家計調査によると、65歳以上の単身無職世帯の消費支出(月平均)は約14万3139円、可処分所得は12万2559円でした。あくまで目安ですが、生活するためには差額にあたる2万580円分を収入以外で補てんしなくてはならない計算です。
 
さまざまなやり方がありますが、公的年金に加えて、確定拠出年金に加入して将来もらえる年金を上乗せしておくなど、老後に向けて計画的に準備を進めておくと安心です。万が一、けがや病気になって働けなくなったときに備えて保険に入っておくことも検討しましょう。
 

家族以外との人のつながりを持っておく

独身で老後を迎えた際、定年後に楽しめる趣味や生きがいがないと、孤独を感じてしまうかもしれません。現役時代から趣味のサークルやクラブ活動に入って、交流の輪を広げておくのもよいでしょう。
 
共通の趣味を持つ人との交流は楽しく、老後の孤独感を軽減してくれるはずです。ボランティア活動に参加して世の中に貢献しつつ、社会とのつながりを持っておくのもよいでしょう。
 

本当に結婚したほうがよいのかは人による

既婚者の意見を参考にするのは悪いことではありませんが、結婚したからといって必ずしも老後は安泰とは限りません。結婚のメリットとデメリットをよく比較して、最終的には自分の気持ちに従いましょう。ただし、独身の場合は、老後資金は基本的にすべて自分で準備しなくてはなりません。
 
自分が理想とする老後の生活をイメージし、必要な資金を計画的にためていきましょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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