更新日: 2023.09.17 その他暮らし

歯をインプラントできれいにしたい! 保険適応になるのはどんな人?

歯をインプラントできれいにしたい! 保険適応になるのはどんな人?
テレビやネットで有名人の歯がとてもきれいに見えて、自分もまねをしたい、と思う方もいるでしょう。ただし、この治療は費用が高くなるため、施術を希望する多くの人が保険を使いたいところです。
 
しかし、実際には健康保険が適用されるケースは限られています。この記事では、歯のインプラント治療とその保険適用条件について詳しく説明します。
FINANCIAL FIELD編集部

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歯のインプラント治療とは?

歯科インプラントは、歯並びやホワイトニングの目的の方もいる一方、もともとは失った歯を人工的に再現するための治療法です。具体的には、あごの骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を固定します。
 
この人工の歯根は、自然な歯と同じように噛む力を分散させる役割を果たします。このようなインプラント治療は一般的に、外見の美しさと機能性を兼ね備えています。
 
しかしながら、手術が必要になり、その分、費用も高額です。またインプラントは一度行えば終わりというわけではなく、定期的なメンテナンスが必要で、これにも費用がかかります。
 

インプラント治療のメリット

インプラント治療には次のような多くのメリットがあります。
 

・審美性が高い

セラミックやジルコニアを使用することで、自分の希望する色味と形状の歯が得られます。
 
一般的な差し歯や入れ歯では、見た目が不自然だったり金具が見えることがありますが、インプラントではそのような問題がありません。
 

・自分の歯で噛む感覚が取り戻せる

入れ歯ではしっかり噛めない、違和感があるなどの問題が解消されます。インプラントは直接、あごの骨に固定されるため、天然歯と同様に力強く噛むことができるのです。また、インプラントは主にチタンで作られており、骨と結合しやすく劣化しにくい性質を持っています。
 

・健康な歯への影響が少ない

ブリッジや入れ歯の場合、健康な歯をけずる必要がありますが、インプラントは独立して固定できるため、他の健康な歯に負担をかけません。
 

・健康面・精神面の向上

噛む力が回復することで脳が活性化し、若返りホルモンも分泌される可能性があります。
 

・骨の減少を防ぐ

天然の歯を失うと、あごの骨がやせてしまいますが、インプラントが骨に直接、固定されることで、この問題を緩和できます。
 

インプラント治療の保険適用条件とは?

メリットが多いインプラント治療ですが、高額な治療費が必要となるので、保険適用の有無は大きな判断材料となります。結論からいえば、歯科インプラントの保険適用条件は非常に限定的です。厚生労働省が定めた基準により、主に以下のような条件が設けられています。


・アゴの骨の3分の1以上が先天的かつ連続的に欠損している場合
・上アゴの3分の1以上に連続的欠損がみられ、かつ鼻腔や副鼻腔につながっていると診断された場合
・病気および、けがを原因として、下アゴの3分の1以上に連続的欠損がみられると診断された場合
・アゴの骨の形が不完全な場合(形成不全)ほか

これらの条件を満たしている場合に限り、保険が適用されますが、それ以外では自由診療となることが一般的です。自由診療になれば、もちろん費用の全額が自分もちとなります。
 
負担を軽減する方法としては、医療費控除が考えられますが、これには総所得に応じた制限があります。また、保険適用でのインプラント治療を受ける医療機関は特定されており、一般的な歯科医院ではなく、大学病院や特定の病院でしか受けられません。
 

保険適用の条件を理解し、賢くインプラント治療を選ぼう

インプラント治療は多くのメリットがありますが、高額な費用がかかることも事実です。さらに、健康保険が適用されるのは特定の条件を満たした場合のみであり、それも大規模な医療機関でしか受けられません。
 
とはいえ、保険適用が難しい場合でも、医療費控除を活用する方法など、費用負担を軽減する手段はあります。希望する方はこのような方法で、最適な治療を選びましょう。
 

出典

一般社団法人 日本歯科インプラント器材協議会 費用について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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