更新日: 2023.09.19 その他暮らし

一人暮らしで1ヶ月毎日「自炊」したら、いくら食費を節約できる?ズボラな私でも続けられる?

一人暮らしで1ヶ月毎日「自炊」したら、いくら食費を節約できる?ズボラな私でも続けられる?
「食費を節約するならば自炊するのがよい」と、耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。とはいえ「自炊は本当に節約になるの?」「自炊を始めても、続けられる気がしない」など、ちゅうちょすることもあるでしょう。
 
今回は、一人暮らしの方の外食費用と、自炊した場合に節約できる金額例を、ご紹介します。続けやすく、かつ激安の「ズボラ飯」もご紹介しますので、食費の節約にお悩みの方は、ぜひチェックしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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一人暮らしの食費、だいたいいくら?

2022年における、一人暮らしの方の平均的な食費は、総務省統計局の発表によると、年間51万9311円(月換算で4万3276円程度)です。食費の内訳は、支出額の高い順に、表1にまとめています。外食費用は11万6488円(月換算9707円程度)で、食費のうちの22%程度を占めています。
 
表1

項目 年額 月額換算 割合
外食 11万6488円 9707.3円 22.4%
調理食品 9万4133円 7844.4円 18.1%
菓子類 4万6015円 3834.6円 8.9%
野菜・海藻 4万4842円 3736.8円 8.6%
飲料 3万8669円 3222.4円 7.4%
穀類 3万3003円 2750.3円 6.4%
魚介類 2万9081円 2423.4円 5.6%
酒類 2万7901円 2325.1円 5.4%
肉類 2万7620円 2301.7円 5.3%
果物 2万2591円 1882.6円 4.4%
乳卵類 1万9779円 1648.3円 3.8%
油脂・調味料 1万8261円 1521.8円 3.5%

※小数点第2位以下四捨五入
※総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯2022年」をもとに筆者作成 
 
一人暮らしでかかる食費のうち、もっとも高い出費になっているのが「外食」で、次にお弁当や調理パンといった「調理食品」です。
 
「ガス代や水道代がかからないし、面倒くさくない」「近年では安いお弁当や調理パンも登場している」とはいっても、1000円程度かかることも少なくない外食や、1食で200円や300円かかる調理食品は、やはり割高になる傾向にあります。
 
このことから、自炊をすることで、食費の節約効果が期待できると推測できるでしょう。
 

すべて自炊で済ませたらいくらお得になる?

外食する頻度や使う金額は、人それぞれのため、一概にはいえません。
 
しかし、先ほどご紹介したデータを用いて、自炊以外の「外食」「調理食品」の費用を合計すると、平均的な支出額は、毎月1万7551.8円程度と推測できます。
 
また、外食やコンビニで食事を済ませる頻度については、週に2~3回という方が多いようです。こうしたことから、月に8食分を、おおむね1万7552円以内でカバーできれば、お得になるといえるでしょう。
※自炊をする場合は、水道光熱費やガス代もかかるものの、メニュー・調理方法・地域・契約会社などによって変動するため、除外しました。
 
それでは、その8食をどう乗り切ればよいでしょうか。多くの方は、作り置きできるような「きちんとした」料理をしなければならないのだろうかと、不安に思うかもしれません。もちろん、それも効果的ですが、食事は毎日のことのため、適度に手を抜きつつ、長く続けることが大切です。
 
例えば、以下のような「ズボラ飯」をとり入れてみるのはいかがでしょうか。下記の内容ならば、それぞれ調理時間は5分程度で済むうえに、安く済みます。
 
スーパーの特売内容に応じて、野菜を玉ねぎにしたりもやしにしたり、フィッシュソーセージではなく缶詰にするなど、応用が利きやすい点もうれしいポイントです。

<節約ズボラ飯例1:満腹野菜ラーメン>

●材料:袋麺、キャベツ(お好みの野菜)、必要に応じて白米
●費用:1食40円程度/5食199円(5食入り148円の袋麺+キャベツ1玉102円を1/10ずつ使う)
●作り方:袋麺1袋をゆでる際に、最後の1分で、キャベツも入れて煮込む
※ラー油やニンニクチューブで味変したり、お米を入れて食べたりしてもOK

<節約ズボラ飯例2:シンプルマヨチャーハン>

●材料:フィッシュソーセージ1本、ご飯茶わん2杯分の白米、卵1個
●費用:1食130.6円/4食522.2円(白米2杯分65円+フィッシュソーセージ4本159円+卵10個入り258円)
●作り方:斜め切りにしたフィッシュソーセージ1本・ご飯茶わん2杯分の白米・卵1個を混ぜ合わせる。熱しておいたフライパンでマヨネーズを炒め、しょうゆを回しかける
※鮮度が落ちてきた野菜や、期限の迫った肉などを、取りあえず入れてもOK

上記のメニューで9食分を置き換えたとすると、食材の購入費用は、およそ721円です。外食・コンビニ食の合計約1万7552円との差額は1万6831円となり、大幅な節約になります。
 

自炊にするとかなりお得になる!

一人暮らしにおいて、調理食品や外食費用は、多くの割合を占める支出になっています。外食をせずに、スーパーの特売品を活用した「ズボラ飯」で自炊をすることで、月1万5000円以上の節約も可能です。
 
この記事でご紹介した食材の価格は、すべて実際のスーパーでの店頭販売価格です。近くで安いお店を見つけたり、比較的安く済むメニューを見つけて、長く続けたりすることで、金銭的な負担を軽減できるでしょう。
 

出典

総務省統計局 政府統計の総合窓口(e-Stat)「家計調査 家計収支編 単身世帯2022年」 <品目分類>1世帯当たり年間の品目別支出金額 9(品目別支出金額及び購入頻度)単身世帯・勤労者世帯」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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