更新日: 2023.09.19 その他暮らし
値上げラッシュで生活できません。日々の生活費と「家族イベント」のどちらを節約すべきでしょうか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
値上げラッシュの現状
帝国データバンクが行った食品メーカー主要195社における価格改定動向についての調査によると、9月の飲食料品値上げは合計で2067品目となっています。前年9月と比較すると7割の水準にとどまっています。この水準は値上げが本格化した2022年以降、初めて2カ月連続で前年同月を下回る結果です。
しかし、値上げ食品のジャンルは前年同月に比べて範囲が広がっており、依然として値上げトレンドの高い状況が続いています。また、ガソリン代も高騰しており、価格抑制策は年末まで続くことになっているものの、生活への影響は大きいでしょう。
このような現状から、これまで通りの生活ができず苦しんでいる人が多いと予想されます。
生活費の節約が重要
値上げラッシュが続くなかで重要なのは、家族イベントよりも「生活費」の節約といえるでしょう。
「このままでは生活ができないから外食しない、家族旅行も行かない」と家族イベントを節約してしまうと、日常の楽しみがなくなり心の疲弊が懸念されます。節約意識のモチベーションも保ちにくくなり、家族イベントを節約しているからと理由づけをして、生活費でむだづかいをしてしまうかもしれません。
そもそも節約をするうえで重要なのは、現状の収支の把握と見直し、そして「目標設定」です。設定した目標を達成するために、「いつまでに・どれくらい」の節約をするか、明確にすることでモチベーションを保ちやすくなります。
以上を踏まえると、家族イベントを節約の目標として設定し、日々の生活費を節約するのがおすすめです。値上げラッシュで生活が苦しいうえでの目標設定なので、ぜいたくはできないかもしれませんが、モチベーションを保ちながら節約を継続できる可能性は高まります。ぜひ試してみてください。
生活費の節約は固定費から始めよう
節約のはじめの一歩として、一定期間で必ずかかってくる固定費の見直しがおすすめです。固定費は、保険料やスマホ料金、サブスクリプションサービスなどがあげられ、1度見直せば、継続して一定額が節約できます。
保険料の見直しでは、そもそもむだな保険に入っていないか、補償内容に不必要なものが組み込まれていないかなど、細かく確認することが重要です。スマホ料金では、料金プランやWi-Fi環境の見直し、格安SIMの検討などをしてみましょう。
また、最近、利用範囲が拡大してきているサブスクリプションサービスに関しては、利用頻度と金額が見合っているのか、再度、検討し直してみてください。
このように固定費を見直すだけでも、年間で大きな金額の節約につながりそうです。さらに賃貸に住んでいる人は、思いきって家賃の見直しを検討してみるのもいいかもしれません。引越しの手間はかかりますが、長期間で考えると大きな節約につながる可能性があります。
変動費はコツコツ節約
食費や日用品費など、毎月変動する生活費は、日々、小さなことからコツコツ節約していきましょう。
例えば、ゴミ袋の節約にはゴミをなるべく出さない工夫が必要です。ゴミを出さないためには、購入時点で、本当に必要なものか検討する必要があります。
そのほかにも、ネット通販はまとめ買いで安くなっていたり、ポイント還元アップのキャンペーンを行なったりするので、日頃から常備しているものはネット通販の利用がよいかもしれません。
また、宅配サービスの利用も考え方によってはおすすめです。宅配サービスは割高なイメージを持つ人もいますが、その分、交通費がかかりません。買い物にかかる時間も削減できるので、時間の有効活用も期待できます。
さらに、余分なものを買ってしまう心配もないので、結果として節約につながるという意見もあります。一度も利用したことがない人は、お試しから始めてみてはどうでしょう。
まとめ
値上げラッシュはしばらく続くことが予想されます。「このままでは生活ができない」と感じる人はこれからますます増えていくでしょう。節約だけにとらわれてしまっては、日常に息苦しさを感じてしまうかもしれません。
今回、紹介した節約の考え方を参考に、優先順位を考えて節約に取り組んでみてください。すべてをがまんするのではなく、メリハリをつけることが大切です。
出典
帝国データバンク 9月の食品値上げ、2067品目 2カ月連続で前年比減 値上げ機運「鈍化」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー