更新日: 2023.09.19 その他暮らし
マイカーの車検。部品交換が必要になり見積り額が高くなりました。部品の費用は保険から出ますか?
この記事では、車検で必要な費用、自動車保険の目的と対象範囲を確認したあとで、車検の際の交換部品代を安く済ませる方法を考えます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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車検について
車検(自動車検査登録)は日本で自動車を所有する際に必須となる手続きで、一定期間ごとに車が法的な基準や安全基準に適合しているかを確認するものです。
料金を抑えるためには、見積もりをとって、提供されるサービスと費用のコストパフォーマンスを比較するとよいでしょう。車検基本費用と整備費用については、車検を依頼する業者によって料金の差が大きいといわれています。車検の際には、消耗品や安全に関わる部品の交換が必要になる場合があります。これらの費用は基本的に車のオーナーの負担とされています。
一般的に、次のような費用が必要です。
法定費用
自賠責保険、自動車重量税、印紙代が含まれます。この費用は車検場所によらず同一料金です。
車検基本費用
24カ月定期点検料金、測定検査料金、代行手数料が含まれます。
整備費用
必要な部品の交換や経年劣化予想部品などに対する費用です。
自動車保険の目的と対象範囲
一般的な自動車保険、すなわち自賠責保険や任意保険は、事故や故障が発生した際の修理費用や医療費、第三者への損害賠償などをカバーすることが主な目的です。これらの保険は車検の際の交換部品の費用には適用されません。自動車保険は主に「予期せぬできごと」に対するリスクヘッジとなるもので、計画的なメンテナンス費用は基本的に含まれないとされています。
とはいえ、車検の費用を削減、またはカバーする方法がないわけではありません。1つは、自動車メーカーまたはディーラーが提供する「延長保証」や「メンテナンスパッケージ」を利用することです。
これらは有償で提供されることが多く、契約によってはオイル交換からブレーキパッドの交換にいたるまで、部品を含む交換サービスがそのパッケージ料金に含まれる場合があります。ただし、これもすべての部品や状況がカバーされとは限らないため、契約内容をよく確認する必要があるでしょう。
また、一部の保険会社では特定の部品交換や定期的なメンテナンスをカバーする付加的な保険オプションを提供している場合もあります。これらは「メンテナンス保険」とも呼ばれ、オプションで追加することで定期的なメンテナンスの一部を保険でカバーできるのです。ただし、これらはあくまで「特定の」部品やサービスに限られることが多く、車検に必要な全ての費用をカバーするわけではありません。
最後に、車検費用を抑えるもう1つの方法として、車検の際に使用される部品を自分で調達し、持ち込む方法もあります。1部の車検場では、持ち込んだ部品での交換を受け付けています。ただし、この方法であっても交換作業自体の作業費用は発生するため、総費用が大幅に下がるわけではありません。
車検と保険の関係性を理解してリーズナブルなカーライフを
通常の自動車保険は、車検での部品交換費用には適用されないのが一般的です。ただし、保険には「メンテナンス保険」のような特定の部品交換をカバーするオプションもあります。また、車メーカーやディーラーが提供する「延長保証」や「メンテナンスパッケージ」も一考の価値があるでしょう。
車検全体の費用を抑える方法としては、見積もりを複数の業者からとり、比較する方法が最も合理的といえます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー