更新日: 2023.09.19 キャッシュレス

Suicaは10年間未使用だと失効する⁉ 失効後の対策は? 他の交通系ICはどうなの?

Suicaは10年間未使用だと失効する⁉ 失効後の対策は? 他の交通系ICはどうなの?
SuicaやPASMOなどの交通系ICカードは、乗車料金だけではなく、買い物などでも使える非常に便利な支払い手段となっています。しかし、これらのカードは一定期間利用しないと失効し、そのままでは利用できなくなってしまう可能性があるのです。
 
本記事では、各種交通系ICカードが失効する条件と失効した場合の対処法について解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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交通系ICカードの有効期間

Suicaには、最後に利用した日から10年間という有効期限が設けられています。ただし、その期間内に1回でも利用すれば、再び10年間の有効期限が延長されます。これは、Suicaの運営会社であるJR東日本が、データ管理の効率化やセキュリティ-確保のために設定しているものです。同じように、PASMOも、同様に最後の利用日から10年が有効期限となります。
 
SuicaやPASMOにはスマートフォン向けのアプリがあるので、定期的に残高の確認やチャージを行うことができるため、カードよりも有効期限に注意を払いやすいかもしれません。
 
他の地域で使われる交通系ICカードとして、ICOCAやTOICAもがありますが、それぞれの基本的な仕組みは同じで、各社が独自のサービスやアプリを提供しています。有効期間についても、SuicaやPASMOと同じく10年間です。
 

特殊な記念Suicaの有効期限

JR東日本が発行するSuicaには、普通のものだけでなくいくつかの記念版が存在します。一般のSuicaが最後の利用日から10年間の有効期限であるのに対して、特定の記念Suicaはかなり短い有効期限を設定されている場合があるため注意が必要です。
 
例えば、2022年6月に発行された「鉄道開業150周年 記念Suica」は、デポジットや残高が含まれていないうえ、2023年3月31日までという短い有効期限が設けられていました。
 
また、普通のSuicaとは異なり、払い戻しや障害・紛失時の再発行、記名式への変更もできませんでした。コレクターズアイテムとしての側面が強いことがその理由と考えられます。
 

失効後はどうすればよい?

失効した後の対処方法は、主に二つあります。一つ目は、新しいSuicaやその他の交通系ICカードに残高やデポジットを移し替える方法です。この場合、JR東日本の窓口などで手続きを行い、新しいカードに以前のカードの残高やデポジットを移行できます。ただし、特別デザインの記念版Suicaは通常デザインに戻ってしまいます。
 
二つ目は、払い戻しを受ける方法です。JR東日本の窓口で手続きをすることで、残高とデポジットを返金してもらえます。ただし、この場合、払戻手数料として220円が引かれます。残高が220円以下の場合、手数料は引かれずに返金はデポジットの500円となります。
 
いずれの方法も、一度失効したカードは回収されるため、記念版や特別デザインのカードを保持しながら失効を解除することはできません。
 

記念版の交通系ICカードの失効には注意しよう

交通系ICカードは、非常に便利な決済手段ですが、長期間使わないと失効するリスクがあります。特にSuicaやPASMOなどは、最後の利用日から10年間が有効期限です。
 
失効後には、各カードの運営会社で設けられた窓口で手続きが必要となりますが、戻ってくるのはチャージされた金額のみで、カード自体は交換となります。
 
記念版のカードは回収されてしまうことに注意しましょう。
 

出典

東日本旅客鉄道株式会社 JR東日本 払いもどし
東日本旅客鉄道株式会社 JR東日本 長期間利用していないSuicaをお持ちのお客さまへ
株式会社パスモ PASMO PASMOに関する約款 PASMO取扱規則
西日本旅客鉄道株式会社 JR西日本 ICカード乗車券取扱約款
東海旅客鉄道株式会社 JR東海 ご利用方法 注意事項・約款
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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