更新日: 2023.09.20 その他暮らし

燃費が最大「12.3%」も悪化!? タイヤの空気圧が不適切だと、どんな悪影響がある? 空気圧の管理方法についても解説

執筆者 : 山根厚介

燃費が最大「12.3%」も悪化!? タイヤの空気圧が不適切だと、どんな悪影響がある? 空気圧の管理方法についても解説
車のタイヤにはそれぞれ適正な空気圧があり、空気圧が不足していると燃費が最大で12.3%も悪化する可能性があります。また、空気圧不足や空気の入れすぎはタイヤがバーストする危険性があるなど、安全性にも影響が生じるでしょう。
 
本記事では、タイヤの適切な空気圧を維持する重要性を解説します。
山根厚介

執筆者:山根厚介(やまね こうすけ)

2級ファイナンシャルプランニング技能士

タイヤの空気圧が不適切だとどのような悪影響がある?

タイヤの空気圧が不適切だと、さまざまな悪影響が生じます。空気圧が低すぎる場合と高すぎる場合についてそれぞれ説明します。
 

空気圧が低すぎる場合

タイヤの空気圧が不足していると燃費に影響が出ます。適正空気圧のタイヤと適正空気圧から30%減らしたタイヤ、60%減らしたタイヤについて、JAFが比較テストを行っていますが、その結果は適正空気圧のタイヤと比較して30%減のタイヤでは燃費が約4.6%、60%減のタイヤでは約12.3%も悪化することが分かりました。
 
また、燃費以外にも走行中にタイヤがゆがんでバースト(破裂)などが起こりやすくなります。バーストはタイヤの買い替えが必要になるだけでなく、走行中ならば操縦不能になって事故を起こす可能性もあることから大変危険です。
 

空気圧が高すぎる場合

空気圧が高すぎる場合は燃費に悪影響はないようです。しかし、空気圧が高すぎると衝撃吸収能力が低下し、タイヤに傷がつきやすくなります。その結果、空気圧が低すぎるときと同様にタイヤがバーストしたり、タイヤの寿命が短くなったりする可能性があります。
 

タイヤの空気圧を管理するには

タイヤの空気圧は高すぎても低すぎても悪影響が生じるため、適正な空気圧に保つことが大切です。適正な空気圧は車種によって異なり、取扱説明書に記載されているほか、運転席ドア付近や給油口などにもシールで表示されているので確認しておきましょう。
 
最近の車は、扁平(へんぺい)率が低いタイヤが採用されていることが多く、タイヤの見た目だけでは適正な空気圧が分かりにくくなっています。そのため、必ず空気圧計で空気圧を測定することが大切です。
 
空気圧計を持っていない人は、ガソリンスタンドを利用するとよいでしょう。多くのガソリンスタンドには空気圧計や空気充填(じゅうてん)機が用意されています。
 
自分で空気圧の点検や補充の作業を行うことに自信がないという人は、フルサービスのガソリンスタンドであれば、作業を無料で行ってくれるところも少なくありません。自分が使っているガソリンスタンドで1度確認してみてはいかがでしょうか。給油のたびに毎回空気圧を確認する必要はありませんが、1ヶ月に1回程度は確認しておくと安心です。
 

まとめ

タイヤの空気圧が燃費に影響するのは空気圧が低すぎるときだけですが、高すぎる場合もタイヤの寿命が短くなるなどの悪影響があります。タイヤの適正空気圧は見た目だけでは分からないため、空気圧計で計測しましょう。適正空気圧は車種によって異なりますが、取扱説明書などで確認できます。
 
多くのガソリンスタンドには空気圧計や充填機が用意されていますし、フルサービスの店では無料で点検してくれるところも多くあります。月に1度は点検を行い、適切な空気圧を保ちましょう。
 

出典

一般社団法人日本自動車連盟(JAF) タイヤの空気圧不足、燃費への影響は?(JAFユーザーテスト)

 
執筆者:山根厚介
2級ファイナンシャルプランニング技能士

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