更新日: 2023.09.21 その他暮らし
近所のカレー屋さんが「ナン」を延々とおかわりさせてくれます。うれしいのですが、赤字にならないのでしょうか?
本記事では、カレー屋さんのナンのおかわりサービスがあった場合、それが経営に響かないのかに注目して解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ナンのおかわりサービスをしていても赤字にはなりにくい
日本にあるインドカレーなどのカレー屋さんでは、ライスだけではなく、好んでナンを食べる人も少なくありません。ナンと一口にいってもプレーン、チーズ、ガーリックなどさまざまな種類がありますが、お店によってはナンを無料でおかわりできるサービスもあります。なぜそのようなサービスが可能なのか、また、お店は赤字にはならないのか考えてみましょう。
・ナンを作るために必要なもの
ナンを作るには強力粉、小麦粉、塩、砂糖、イースト菌(もしくはベーキングパウダー)などが必要です。本格的なナンを作るためには、タンドールも用意しなければなりません。
タンドールとは、ナンを焼くための大きなカマドで、日本ではナンをタンドールで焼く際に炭、ガス、電気のいずれかが使用されています。タンドール自体の価格は大きさや焼く方法によって異なり、約40~95万円です。炭で焼く仕様のものが安く、電気仕様が高くなっています。
・カレーの原価率は20~30%
カレーの原価率は低く、一般的には20~30%と言われています。また、ナン1枚当たりの原価は20~30円ほどであり、おかわりサービスをしていても、赤字になる可能性は低いです。お店側は損をすることがないので、顧客満足度の向上などを目的にナンのおかわりサービスを積極的にしていると考えられます。良い口コミが広がれば、広告費を節約することも可能です。
・店内のほかにテイクアウトやデリバリーで収入が増える
お店によるので一概には言えませんが、店内での売上のほかに、需要のあるテイクアウトやデリバリーなどを行っているカレー屋さんも少なくありません。どちらも行っているお店であれば収入はさらに増えます。
・カレー屋さんは回転率が高い
カレー屋さんはすでにカレーができ上がっている状態で盛り付けるだけなので、商品を提供するまでの時間が短くなります。そのため、回転率が高く、多くのお客さんにカレーを食べてもらうことが可能です。また、カレー以外にドリンクやサイドメニュー、お得なセットメニューなどがあれば、1人当たりの客単価も高くなります。
・個人店の場合は赤字になる可能性がある
来客数が多く、需要のあるカレー屋さんは収入も安定している傾向があります。ただ、個人店の場合は集客が難しいこともあるため、ナンのおかわりサービスをしていると赤字になる可能性もあるでしょう。
カレー屋さんは収入が安定している傾向がある
一般的に、カレー屋さんは集客しやすく、店内での売上以外にテイクアウトやデリバリーもできるので収入が安定傾向にあります。また、カレーの原価率も20~30%程度と低く、ナン1枚当たりの原価も20~30円ほどです。そのため、ナンのおかわりサービスをしていても赤字にはなりにくいと言えます。
また、サービスにより顧客満足度の向上につながり、さらに売上がアップする可能性もあると考えられるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー