「半身浴」はお湯が半分で済むから節約になる? 全身浴との費用差やメリット・デメリットについて解説
配信日: 2023.09.22
そこで、本記事では、半身浴のメリットやデメリットについて触れたうえで、光熱費がどのくらい節約できるのかを解説していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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そもそも半身浴とは? メリット・デメリット
半身浴は、文字通り、半身をお湯につける入浴方法のことです。バスタブに座った状態、もしくは、バスチェアなどに腰かけた状態でみぞおち下あたりまでをお湯につけて、ゆっくりと入浴します。
半身浴のメリットは、身体の負担が少ないことです。全身浴のように身体全体に水圧がかからないため、心肺機能が弱い人、高血圧の人でも試しやすい入浴方法といえます。お湯で身体が温まることで血行がよくなり、冷え性やむくみが改善しやすくなります。
半身浴にはリラックス作用がありますので、ストレスの軽減や快眠効果も期待できるでしょう。そのほかにも、ダイエット効果、美肌効果、疲労回復効果など、さまざまなメリットがあります。
半身浴のデメリットは、上半身が冷えやすいことです。肩や胸の冷えが気になるときは、かけ湯やタオルを乗せるなどの対応をしましょう。水分不足になりやすいことも、デメリットです。半身浴ではたくさんの汗をかきますので、水分補給をしっかりと行うようにしてください。
半身浴と全身浴の光熱費を比較
半身浴で使用する水の量は、全身浴の半分程度です。全身浴から半身浴にすることで、どのくらいの節約効果が見込めるのだろうと気になる人も多いのではないでしょうか。入浴時に発生する光熱費は、ガス代や水道代などです。照明器具などを使う場合は多少の電気代もかかりますが、ここではガスと水道に絞って、節約効果を検証していきます。
東京都水道局が実施した「一般家庭水使用目的別実態調査」によると、家庭で使われる水量の43%がお風呂とのことです。この調査結果からは、たくさんの水がお風呂で使われていることが分かります。
全身浴をやめて半身浴にすれば、お風呂の水量を2割程度に減らせるでしょう。水道代がどのくらいかかるのかは、バスタブのサイズにより異なります。大きなバスタブは使う水の量が多くなるため、水道代が高くなります。
なお、一般家庭で使用するお風呂の水量は200リットル程度といわれています。この水量をもとにして、水1リットルの単価を0.24円で計算すると、全身浴1回あたりのお風呂の水道代は48円、1ヶ月間では1440円です。半身浴では水量が半分程度になりますので、1回あたりのお風呂の水道代は24円、1ヶ月間では720円くらいになるでしょう。
ガス代は、「上げる温度数×ためる水量÷(熱効率×発熱量)×ガス代の平均従量単価」の計算式で算出できます。プロパンガスの燃焼量は2万4000kcal程度、1立方メートルあたりの平均従量単価は、約500円です。家庭用のガス給湯器の熱効率は80%程度といわれています。
例えば、全身浴でためる水量を200リットル、上げる温度数を20度とすると、1回あたりのプロパンガス料金は約104円です。
同じ条件で半身浴にすると水の量が半分になるので、1回あたりのプロパンガスの料金は52円です。1ヶ月のガス代は、全身浴が3120円、半身浴が1560円となります。なお、プロパンガスは都市ガスよりも料金が高い傾向です。都市ガスが利用できる地域ではガス代がこれよりも安くなる可能性があります。
毎日の入浴を半身浴にすることで、水道代とガス代を合わせると、1ヶ月に2000円を超える金額が節約できることになります。
半身浴ならば光熱費が節約できる! 水分補給に気をつけよう
半身浴は、全身浴と比べて水の使用量が少なくなるため、ガス代や水道代の大幅な節約効果が見込めます。水道やガスの使用状況によっては、半額程度の節約効果が期待できるでしょう。また、節約効果のほかにも、半身浴には、デトックス効果、リラックス効果、美容効果などのメリットがあります。ただし、入浴中は汗をたくさんかきますので、水分不足にならないように注意してください。
出典
東京都水道局 水の上手な使い方
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー