トイレの換気扇を1日中つけています。電気代はどれくらいかかっているのでしょうか？

多くの家や建物のトイレには、換気扇が付いています。電気代や各種食料品・消耗品の値上がりを受けて、できるだけ電気代を節約しようと、換気扇を使わないようにしている方もいらっしゃるでしょう。

しかし実は、一般家庭に備え付けられた換気扇は、一日中つけっぱなしにしていても、電気代はそれほどかさみません。今回は、トイレの換気扇を24時間・1ヶ月間稼働させっぱなしにした場合の電気代について、ご紹介します。

執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるどへんしゅうぶ）

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1 トイレの換気扇を24時間つけっぱなしにしたら電気代はいくらかかる？
2 換気扇の機能を高める方法
3 トイレの換気扇は24時間つけっぱなしでOK

トイレの換気扇を24時間つけっぱなしにしたら電気代はいくらかかる？

一般家庭のトイレに設置されている換気扇（パイプ用ファン）を、24時間つけっぱなしにした場合の電気代を計算してみます。トイレ用換気扇を扱う主なメーカーとして、下記の4社の製品（いずれも接続パイプ100ミリメートルタイプ）で、確認してみます。

●パナソニック株式会社：FY-08PFRY9VD
●高須産業株式会社：PFF2-100ASS
●東芝キヤリア株式会社：VFP-C8WS5
●三菱電機株式会社：V-08P8

東京電力エナジーパートナーの一般的な電気代「30円／キロワットアワー」を用いて計算すると、換気扇をつけっぱなしにした場合に1日・1ヶ月でかかる電気代は、表1のとおりです。たとえ、1ヶ月間ずっと稼働させたとしても、100円にも満たない計算です。

表1

	消費電力（50Hz）	1日にかかる電気代	1ヶ月にかかる電気代
パナソニック株式会社 FY-08PFRY9VD	強1.9ワット／弱1.4ワット	1.008～1.368円	30.24～41.04円
高須産業株式会社 PFF2-100ASS	2.0ワット	1.44円	43.2円
東芝キヤリア株式会社 VFP-C8WS5	1.8ワット	1.296円	38.88円
三菱電機株式会社 V-08P8	1.7ワット	1.224円	36.72円

※各社サイトを参照して筆者作成

もし、電気代を気にして、換気扇を使わなかった場合は、空気がこもって、臭いが染みつく可能性が高くなります。その際に、消臭剤を購入するほうが、コストはかかるでしょう。

仮にトイレが2カ所あって、換気扇がそれぞれについていたとしても、24時間稼働の1ヶ月分でも100円に満たない電気代で済みますので、電気代を気にせずに、きちんと活用することをおすすめします。

換気扇の機能を高める方法

換気扇を積極的に使用しても、トイレに臭いがこもる場合は、以下の2点をチェックしましょう。

●定期的にファンやフィルターの掃除をする
●窓を開けて、家の中に風を通す際は、トイレのドアも開けておき、空気の流れをつくる

換気扇の使用において、特に気をつけておきたいことは、ファンやフィルターの掃除です。換気のために稼働させ続けても、フィルターがほこりで目詰まりを起こしたり、ファンに積もったほこりが空気の流れを阻害したりしていては、効果が小さくなります。トイレ掃除の際に、時折、気にかけましょう。

トイレの換気扇は24時間つけっぱなしでOK

一般家庭で用いられているタイプの換気扇は、24時間つけっぱなしにしていても、電気代はそれほど高くはなりません。むしろ電気代を気にして、換気扇を止めることで、臭いが染みついたり湿気がこもったりするほうが、結局、コストはかかるでしょう。換気扇はつけっぱなしにしておいて、空気を循環させて、よりよい環境を保ちましょう。