社会人3年目、ローンを組んで「ハーレーダビッドソン」を購入しました。他のバイクに比べて維持費は高くなりますか?
配信日: 2023.10.03
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
決して安くない「ハーレーダビッドソン」の新車購入価格と月々の支払額
ハーレーダビッドソンの費用で大部分を占めるのは、ローンの支払いです。そもそも、車体価格が高額であるため、無理なく支払える金額を設定する必要があります。ローンの支払いに関しては、公式サイトの「ローンシミュレーター」を参考にしてみるとよいでしょう。
比較的安価な車種と高額な車種をピックアップして、新車購入価格と月々の支払額を比較してみると、およそ以下のような支払額になります。
メーカー希望小売価格:270万3800円(税込み)~
3年(36回)払いの月々支払額:7万9814円
5年(60回)払いの月々支払額:4万9782円
メーカー希望小売価格:427万6800円(税込み)~
3年(36回)払いの月々支払額:12万6249円
5年(60回)払いの月々支払額:7万8744円
上記には、オプションや頭金などは含まれていないため、あくまでも参考価格です。また実質年率は、3.99%で計算していますが、詳細は正規ディーラーへ問い合わせる必要があります。
ハーレーダビッドソンの維持費はどれくらい?
ハーレーダビッドソンを購入した場合、毎月のローンの支払いに加えて、維持費が発生します。年間で、どれほどの費用が発生するかは個人差がありますが、ハーレーダビッドソンの場合は、8万~23万円ほどになるといわれています。
主な維持費の内訳は、以下のとおりです。
・車検(自動車検査登録制度)費用
250ccを超えるバイクは、車検を通す必要があります。新車の場合は3年後、それ以降は、2年に1回です。ユーザー車検であれば、2~3万円程度で済みますが、業者にお願いする場合は、10万円を超えることもあります。
・自動車重量税
排気量に応じて、自動車重量税が発生します。250ccを超えるバイクの年間の税額は、登録後12年まで1900円、13~17年まで2300円、18年以上経過すると、2500円です。自動車重量税は、車検のタイミングで支払います。
・自賠責(自動車損害賠償責任保険)保険
自賠責保険は強制保険とも呼ばれ、新車購入および車検ごとに支払う必要があります。250ccを超えるバイクの場合は、12ヶ月契約で7010円です。
・軽自動車税
毎年4月1日時点でバイクを所有している人は、軽自動車税を払わなければなりません。250ccを超えるバイクは、年間6000円です。
・カスタム・メンテナンス費用
ハーレーダビッドソンをカスタムする方は多く、その場合は、パーツ代や作業工賃が発生します。オイルやタイヤなど、消耗品の交換も忘れてはなりません。ハーレーダビッドソンの車種によっては、エンジンオイル・ミッションオイル・プライマリーオイルを同時に交換する必要があります。
・そのほかの走行に必要な費用
ガソリン代や駐輪場代は、個々の環境によって異なります。ハーレーダビッドソンはハイオク仕様であるため、ガソリン代は若干割高になる点に注意が必要です。
ほかのバイクに比べて維持費は高くなる? 費用を抑えるコツは?
ハーレーダビッドソンは、国産の大型バイクと比較すると、維持費はそれほど変わらないといえます。いずれの場合も、車検費用・自賠責保険・軽自動車税がかかり、金額は同じです。
維持費をできるだけ抑えたい方は、車検を業者に依頼するのではなく、自分で行うユーザー車検にすることで、大幅な節約につながります。オイル交換も、業者ではなく自分で行えば、作業工賃はかかりません。
ただし、いずれの場合も、メンテナンスの知識や時間が必要です。自分でできない場合は、複数の業者を比較して、信頼できるところを探すとよいでしょう。
憧れのハーレーダビッドソン! 無理なく維持できるかしっかりとシミュレーションしよう
「憧れ」だけでローンを組んで、ハーレーダビッドソンを購入すると、高額なローンの返済と維持費に追われて、生活が苦しくなる可能性があります。
毎月、または年間でかかる費用をしっかりとシミュレーションして、まとまった頭金を用意するなど、家計が圧迫されない工夫をするとよいでしょう。「維持するのは難しい」と感じられる場合は、無理をせずに、車両価格の安い車種や、車検不要で乗れる250cc以下のバイクを検討してみてください。
出典
ハーレーダビッドソン ジャパン株式会社 ローンシミュレーター
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー