更新日: 2023.10.03 その他暮らし

車通勤だけど「ガソリン代」が高い! 軽自動車から「バイク」に変えても、あまり安くならないって本当? ガソリン代を検証

車通勤だけど「ガソリン代」が高い! 軽自動車から「バイク」に変えても、あまり安くならないって本当? ガソリン代を検証
ガソリン価格の高騰で、「自動車通勤はお金がかかりすぎる」と感じている人はいませんか?
 
自動車通勤者のなかには、「軽自動車から250ccバイクへ切り替えると節約につながるのでは?」といった疑問を抱いている人もいるのではないでしょうか。双方のメリットを理解して、自分に合っている通勤方法を選択することが重要です。そこで、今回は軽自動車と250㏄バイクの燃費の比較や各メリットについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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車通勤とバイク通勤にかかるガソリン代

車通勤とバイク通勤では、1ヶ月あたりのガソリン代にどれくらいの差が生じるのでしょうか。ここでは、それぞれのガソリン代の目安を紹介します。
 

・ガソリン代の目安

基本的に、車通勤・バイク通勤ともガソリン代がかかります。総務省統計局が発表している「小売物価統計調査(動向編)」によると、2023年8月時点におけるガソリン(レギュラー)1リットルあたりの価格は、182円(東京都区部の価格)でした。そのため、今回のシミュレーションではガソリン1リットルの価格を182円として計算します。
 

・軽自動車の燃費

国土交通省が発表している「自動車の燃費ランキングを公表します!」によると、令和4年末時点における軽自動車の燃費の上位4車は以下の通りです。
 

●アルト(スズキ):27.7km/L
●キャロル(マツダ):27.7km/L
●アルトラパン(スズキ):26.2km/L
●ワゴンR(スズキ):25.2km/L

 
これを踏まえて、シミュレーションでは26km/Lとして計算します。
 

・250ccバイクの燃費

250ccバイクの燃費を示す公的な資料は、見つからないため、ホンダRebel250の燃費消費率を参考にします。ホンダ公式サイトによると、Rebel250の燃費消費率は33.7km/L(WMTCモード値)です。そのため、ここでは34km/Lとして計算します。
 

・軽自動車と250ccバイクのガソリン代を比較

続いて、軽自動車と250ccバイクのガソリン代を比較します。自宅から会社の距離が8km(往復16km)で1ヶ月あたりの通勤日数が22日だと仮定すると、1ヶ月あたりの走行距離は352km(16km×22日)です。以上をもとに、軽自動車と250ccバイクのガソリン代を計算すると以下のようになります。
 

●軽自動車:1ヶ月あたり約2464円(1ヶ月に消費するガソリン約13.54リットル×ガソリン単価182円)
●250ccバイク:1ヶ月あたり約1884円(1ヶ月に消費するガソリン約10.35リットル×ガソリン単価182円)

 
つまり、バイク通勤に切り替えると1ヶ月あたり約580円(年間約6960円)の節約が期待できます。金額の評価は、それぞれの金銭感覚で異なりますが、短期間で大きな節約につながるとまではいえない金額でしょう。
 

車通勤のメリット

通勤方法の変更を検討するときは、自動車通勤のメリットを押さえておくことも重要です。自動車通勤には、バイク通勤と異なるメリットがあります。主なメリットは、次の通りです。
 

・荷物をたくさん積める

自動車は、助手席・後部座席・トランクなどにスペースがあるため、バイクに比べて荷物をたくさん積める点がメリットです。荷物が多い場合は、車通勤が適しています。
 

・気候・天候の影響を受けにくい

自動車に乗車すると、雨・風を防げるだけでなく冷暖房を使用できるため、天候や気候の影響を受けにくくなる点がメリットです。雨の日や暑い日、寒い日でも快適に通勤できます。
 

バイク通勤のメリット

バイク通勤にも、自動車通勤にはないメリットがあります。主なメリットは、次の通りです。
 

・小回りが利きやすい

バイクは、軽自動車以上に小回りが利く点がメリットです。細い道路であっても快適に走行できるため、通勤時間を短縮できる可能性があります。
 

・維持費・修理費がかかりにくい

維持費や修理代がかかりにくい点もメリットの1つです。駐車料金などは、軽自動車よりも安くなる傾向があります。環境によっては、バイク通勤に変更することで大きな節約になるでしょう。
 

自動車通勤・バイク通勤の双方にメリットがある

通勤方法を軽自動車から250ccバイクへ切り替えると、1ヶ月あたりのガソリン代を約580円節約することが可能です。大きな金額の差はないものの、バイクの場合、環境によっては維持費や修理費を抑えられる可能性があります。そのため、バイクはコストが気になる人にとって魅力的な通勤方法といえるでしょう。
 
もちろん、自動車通勤にも荷物をたくさん積めたり天候や気候の影響を受けにくかったりするなどのメリットがあります。ガソリン代は割高ですが、双方のメリットを踏まえたうえで、自分に合っている通勤方法を選ぶことが大切です。
 

出典

総務省統計局 小売物価統計調査(自動車ガソリン) 2023年8月

国土交通省 自動車の燃費ランキングを公表します!

ホンダ Reble250主要諸元

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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