更新日: 2023.10.03 その他暮らし

節約のために「ペットボトル」を使いまわすってNGですか? 一応洗ってはいますが、衛生的に良くないでしょうか?

節約のために「ペットボトル」を使いまわすってNGですか? 一応洗ってはいますが、衛生的に良くないでしょうか?
物価高が止まらない今、食費を少しでも節約したいと考えている人もいるでしょう。節約するにも限界がありそうな食費の中で、削りやすいといえるのが日々の飲み物代です。
 
世間ではマイボトルも浸透しつつありますが、ペットボトルを洗って再利用しているという人もいるかもしれません。ペットボトルの再利用は衛生的に問題ないのかを解説するとともに、飲み物代節約のコツを紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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ペットボトル飲料は早めに飲み切る必要がある

ペットボトルは直接口をつけて飲むため、口の中の細菌が容器に入り込み内部で繁殖するリスクがあります。長時間放置するとペットボトルの中身が腐敗し、食中毒を起こすリスクがあるため早めに飲み切ったほうがよいでしょう。
 
栃木県宇都宮市が行った実験によると、容器に口をつけて半分程度飲んでから30℃の環境に放置した結果、最も細菌数が多くなったのはミルクコーヒーでした。1ミリリットルあたりおよそ1000個だった細菌が、48時間後には約3億個以上となり、一度口をつけたペットボトル飲料を放置することの恐ろしさがよく分かる結果となっています。
 
ちなみに、麦茶の場合も48時間後には細菌数が3万個を超えましたが、緑茶やオレンジジュース・スポーツ飲料に関しては逆に細菌の数が減りました。
 

ペットボトルの再利用はおすすめできない

職場での飲み物代を節約するために、ペットボトルを洗って自宅で用意した水やお茶を入れて持参することは可能です。しかし、定期的にボトルを捨てて交換したとしても、衛生的にはあまりおすすめできません。理由は先ほど解説したように、一度口をつけたペットボトルでは飲み物の種類により細菌が増殖しやすいからです。
 
仮に細菌が増殖しても、中身を捨てたりペットボトルをきれいに洗ったりすれば問題ないと感じるかもしれません。確かにペットボトルの隅々まできれいに洗えば、食中毒のリスクは軽減するでしょう。
 
しかし、ペットボトルのPETという素材は熱に弱い性質があり、水筒のように熱消毒ができません。衛生面や耐久性の面から、大手飲料メーカーでもペットボトルの再利用はおすすめしていません。
 

飲み物代節約のコツ

職場の飲み物代を安全に節約したい人は、ペットボトルの代わりに水筒を持参することをおすすめします。直接口をつけるタイプの水筒ではなく、蓋をコップとして活用できる水筒を使うのが理想的です。水筒は毎日きれいに洗って、熱消毒をすれば衛生的に使用できます。
 
水筒を持参したり消毒したりするのが面倒な人は、安いペットボトル飲料をドラッグストアなどでまとめ買いしておくとよいでしょう。
 
自動販売機で500ミリリットル入りのペットボトル飲料を購入すると100円以上することが大半ですが、ドラッグストアやスーパーマーケットなら半額程度で購入できることもあります。毎日水を大量に飲む場合は、2リットルのペットボトル飲料を購入して会社に置いておき、紙コップで飲むのもおすすめです。
 

ペットボトルの再利用は控えよう

ペットボトルを洗って再利用することは衛生的に問題があるため、飲料メーカー側もおすすめしていません。直接口をつけて飲むことが多いペットボトルの再利用は控えましょう。職場の飲み物代を節約したい場合は、水筒を持参するか、事前に安いペットボトル飲料をまとめ買いして、空のペットボトルは使い切りにすることをおすすめします。
 

出典

宇都宮市公式Webサイト (9)口をつけたペットボトル飲料、飲み残しは飲まない方がいい?

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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