更新日: 2023.10.05 その他暮らし

デパコスとの品質の違いは?プチプラコスメで物価高騰対策による美容費節約

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

デパコスとの品質の違いは?プチプラコスメで物価高騰対策による美容費節約
昨今の世界情勢の影響により、食品や日用品など、さまざまな生活必需品の物価が高騰して、家計を圧迫しています。物価高騰対策のために、買い物を工夫して、買いたいものを我慢して、やりくりしている方も多いのではないでしょうか。
 
日用品のなかでも、基礎化粧品やメイク用品は、身だしなみとしても最低限必要です。しかし、安価なものを購入して使うことで、肌に負担を与えて、肌トラブルの原因になったり、将来のお肌に影響したりしないかが心配です。
 
今回は、価格を抑えながらも質がよく、安心して使える「プチプラコスメ」について、解説します。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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デパコス・プチプラコスメとは?

雑誌やSNSを見ていると「デパコス」や「プチプラコスメ」という言葉を目にします。なんとなく意味は分かるけれど、実際この二つの違いはなんなのでしょうか。
 
「デパコス」とは、デパートコスメの略称です。名前のとおり、デパート・百貨店のコスメフロアで販売されています。売り場には、ブランドのBAと呼ばれるビューティーアドバイザーがいて、アドバイスを受けたり、実際にメイクを施してもらったりしながら、商品を検討できる点が特徴です。
 
一方「プチプラコスメ」のプチプラとは、プチプライスという和製英語の略で、つまり、安い価格のコスメのことです。こちらはおもに、ドラッグストアやバラエティーショップで購入できます。
 

デパコスが高い理由

デパコスは、BAさんから説明を受けて、実際にメイクの仕方も教えてもらいながら購入ができるというメリットがありますが、ネックになるのは価格です。2023年以降のデパコスの平均価格は、帝国データバンクの2023年「ブランドコスメ」価格改定動向調査によると、1アイテムあたり1万1128円、メイクアップ用品に限定してみても、5578円という結果が出ています。
 
デパコスの高価格設定の理由は、「広告費」「デザイン費」「開発費」「材料費」などです。有名ブランドのコスメには、ブランドの価値を高める目的もあり、世界的に有名なモデルや俳優が起用された広告宣伝が行われます。また、ブランドのイメージに合わせたパッケージのデザインにも力を入れて、よいものを生み出すための商品の開発費がかかります。
 
さらに価格が高ければ、材料にも原価がかけられるため、有効成分の配合量を増やすことが可能です。しかし、パッケージ裏を見て、原材料を確認できたとしても、それがどれだけ使用されているかまでは不透明なため、必ずしもデパコスが優れているとは限りません。
 

プチプラコスメは品質に問題なし?

デパコスのよさを見てみると、ブランド価値に加えて、成分へのこだわりなどもあり、「やはり、プチプラコスメではいけないのでは?」と思われる方もいるでしょう。しかし、一概にそうともいえません。
 
ではプチプラコスメは、どのようにして低価格を実現しているのでしょうか。代表的な方法は、開発・デザインから製造・物流まで、できるだけ、販売までの工程を自社で行うことです。さらに、原材料をできるだけシンプルにして、原価も抑えます。
 
デパコスよりも品質が悪いのでは?と考えがちですが、効果を左右するポイントは、原材料の多さではなく、適切なものが適切な量で使用されているかどうかです。肌によく優しい成分の原材料が、必ずしも高いわけではありません。また、有効成分は効果が高く、肌にも変化がある反面、刺激が強い場合もあります。
 
有効成分の配合量が少ない傾向がある点で、デパコスに劣ってしまう点は仕方ありませんが、価格が安い分、使用量を惜しまずに、適切なスキンケアを行うことで、しっかり効果を実感できます。
 

用途や予算に合わせて賢くコスメ選びをしよう

プチプラコスメも、デパコスも、それぞれの価格に見合った特徴があります。化粧品には、効果だけではなく、パッケージのデザインや、香りなどを楽しむという目的もあります。気分を高めて、よりよい効果を求める場合には、お金をかけて、気に入ったブランドのものを購入するのも悪いことではありません。
 
プチプラコスメは、トレンドの移り変わりに合わせて、商品の入れ替わりが早い点も特徴です。こまめに、ドラッグストアやバラエティーショップで商品のチェックをすることも、情報収集として重要です。アイテムごとの使い分けや、予算に応じた組み合わせで、スキンケアやメイクアップを楽しみましょう。
 

出典

株式会社帝国データバンク 特別企画:2023年「ブランドコスメ」価格改定動向調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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