更新日: 2023.10.05 その他暮らし

炊飯器で炊いたご飯は保温?冷凍?いくら安くなるかや味の違い

炊飯器で炊いたご飯は保温?冷凍?いくら安くなるかや味の違い
秋はたくさんの食材が旬を迎えて、食事がますます楽しくなる季節です。おいしいおかずと一緒にいただくお米ですが、炊飯器で炊いたあとは、どのように保存していますか?
 
炊飯器の保温機能でそのまま保温して、翌日に食べるという方も、冷凍して保存する方もいるかと思いますが、実は保存方法で、味や見た目に違いが生じます。
 
今回は、炊飯器で炊いたごはんの保存に関する豆知識を、ご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

炊飯器で保温した場合の味や電気代は?

炊飯器でごはんを炊くと、炊きあがると自動的に保温モードになるため、そのまま保温することが多いのではないでしょうか。
 
炊飯器には、いくつかの種類があります。底に取り付けられているヒーターで内釜を温める仕組みのマイコン式、磁力線が使われていて、窯全体を温める仕組みのIH式、圧力をかけて高火力で炊きあげる仕組みの圧力式などです。
 
それぞれ、かかる電気代は異なりますが、現在主流とされるIH式の場合、1時間の保温にかかる電気代は、約0.6円といわれています。ちなみに、一度の炊飯にかかる電気代は、約5円とされています。
 
炊飯器でごはんを保温すると、時間がたつにつれて水分がなくなっていき、味が落ちます。また、ごはんに黄ばみが出てくるため、見た目も悪くなっていきます。炊飯器メーカーのサイトでは、一般的な炊飯器で、味を損なうことなく食べられる保温期間は、5〜6時間とされています。
 

炊いてすぐに冷凍した場合の味や電気代は?

では、炊飯器の保温機能を使わずに、冷凍保存する場合はどうでしょうか。
 
まず、ごはんお茶わん1杯分を解凍するためにかかる電気代は、おおよそ0.5〜0.6円とされています。冷凍したごはんの味については、炊いたあとすぐに冷凍してしまえば、味も落ちることなく、炊き立ての状態に近い味がキープできます。
 
冷凍時には、できるだけ薄く、表面積を大きくした形状にすることをおすすめします。冷凍時間も解凍時間も短縮できて、節電につながります。
 

どちらのほうがお得なのか

炊飯器の保温機能を使った場合と、冷凍して都度電子レンジで解凍する場合の電気代は、以下のようになりました。

・炊飯器保存:1時間あたり約0.6円
・冷凍保存して解凍:お茶わん1杯分の場合、約0.5〜0.6円

家族4人分のごはんで考えた場合、炊飯器保存のほうが安上がりになるのは、4時間程度までということになります。
 
例えば、家族の帰宅時間がまちまちで、食事の時間が前後する程度の場合は、炊飯器保存でも、電気代・味ともに影響はありません。しかし夕ごはんのときに、翌日の朝ごはん分も炊いて保温しておく場合は、電気代・味ともに、保温機能は使わないほうがよいでしょう。
 

ごはんをおいしく保存するコツ

冷凍保存して、解凍して食べるほうが、電気代・味の両面でメリットがあるという結果になりましたが、「冷凍ごはんの味がそこまでおいしいとは思えない」という方もいるのではないでしょうか。
 
味を劣化させないためには、いくつかのコツがあります。
 

冷凍する際のコツ

冷凍するごはんは、ひとまとめにではなく、お茶わん1杯ずつなどの小分けにします。大きなかたまりだと、解凍するときに解凍ムラが出てしまい、味を損ねてしまうからです。
 
ラップなどに包んで保存する際は、ごはんが冷める前のアツアツの状態でラップをしましょう。冷ましてしまうと、その時間で水分が飛んで、味が劣化します。
 

解凍する際のコツ

解凍方法については、電子レンジで3分ほど温めれば、おいしいごはんができあがります。もし時間に余裕があれば、はじめに1分ほど温めて、ごはん全体をかき混ぜてから、追加でもう2分温めると、よりふっくらとして、炊き立てのようになります。
 
また、翌朝食べるならば、短時間だから冷蔵でもよいのでは、と思いがちですが、冷蔵保存をすると、ごはんが固くなってしまうため、すぐ食べる場合でも冷凍がおすすめです。電子レンジには、解凍機能があることも多いようですが、ごはんを解凍する場合は、専用の機能がある場合を除き、通常の温め機能を使用しましょう。
 

お得においしいごはんを楽しもう

ごはんは炊飯器で炊いて、そのまま保温するほうが、手間がかからずに便利です。しかし、大きな金額ではないものの、日々使うことを考えますと、4時間以上保存する場合には、冷凍・解凍をするほうが電気代の節約になるうえに、味もキープできます。
 
少しの手間で、いつでもおいしいごはんが食べられるため、まとめて炊いたごはんは、ぜひ冷凍保存をしましょう。ちなみに冷凍したごはんは、できれば1週間以内に、長くても1ヶ月以内には、食べ切るようにしてください。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集