更新日: 2023.10.05 その他暮らし

炊飯器で炊いたご飯は保温?冷凍?いくら安くなるかや味の違い

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

炊飯器で炊いたご飯は保温?冷凍?いくら安くなるかや味の違い
秋はたくさんの食材が旬を迎えて、食事がますます楽しくなる季節です。おいしいおかずと一緒にいただくお米ですが、炊飯器で炊いたあとは、どのように保存していますか?
 
炊飯器の保温機能でそのまま保温して、翌日に食べるという方も、冷凍して保存する方もいるかと思いますが、実は保存方法で、味や見た目に違いが生じます。
 
今回は、炊飯器で炊いたごはんの保存に関する豆知識を、ご紹介します。
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炊飯器で保温した場合の味や電気代は?

炊飯器でごはんを炊くと、炊きあがると自動的に保温モードになるため、そのまま保温することが多いのではないでしょうか。
 
炊飯器には、いくつかの種類があります。底に取り付けられているヒーターで内釜を温める仕組みのマイコン式、磁力線が使われていて、窯全体を温める仕組みのIH式、圧力をかけて高火力で炊きあげる仕組みの圧力式などです。
 
それぞれ、かかる電気代は異なりますが、現在主流とされるIH式の場合、1時間の保温にかかる電気代は、約0.6円といわれています。ちなみに、一度の炊飯にかかる電気代は、約5円とされています。
 
炊飯器でごはんを保温すると、時間がたつにつれて水分がなくなっていき、味が落ちます。また、ごはんに黄ばみが出てくるため、見た目も悪くなっていきます。炊飯器メーカーのサイトでは、一般的な炊飯器で、味を損なうことなく食べられる保温期間は、5〜6時間とされています。
 

炊いてすぐに冷凍した場合の味や電気代は?

では、炊飯器の保温機能を使わずに、冷凍保存する場合はどうでしょうか。
 
まず、ごはんお茶わん1杯分を解凍するためにかかる電気代は、おおよそ0.5〜0.6円とされています。冷凍したごはんの味については、炊いたあとすぐに冷凍してしまえば、味も落ちることなく、炊き立ての状態に近い味がキープできます。
 
冷凍時には、できるだけ薄く、表面積を大きくした形状にすることをおすすめします。冷凍時間も解凍時間も短縮できて、節電につながります。
 

どちらのほうがお得なのか

炊飯器の保温機能を使った場合と、冷凍して都度電子レンジで解凍する場合の電気代は、以下のようになりました。

・炊飯器保存:1時間あたり約0.6円
・冷凍保存して解凍:お茶わん1杯分の場合、約0.5〜0.6円

家族4人分のごはんで考えた場合、炊飯器保存のほうが安上がりになるのは、4時間程度までということになります。
 
例えば、家族の帰宅時間がまちまちで、食事の時間が前後する程度の場合は、炊飯器保存でも、電気代・味ともに影響はありません。しかし夕ごはんのときに、翌日の朝ごはん分も炊いて保温しておく場合は、電気代・味ともに、保温機能は使わないほうがよいでしょう。
 

ごはんをおいしく保存するコツ

冷凍保存して、解凍して食べるほうが、電気代・味の両面でメリットがあるという結果になりましたが、「冷凍ごはんの味がそこまでおいしいとは思えない」という方もいるのではないでしょうか。
 
味を劣化させないためには、いくつかのコツがあります。
 

冷凍する際のコツ

冷凍するごはんは、ひとまとめにではなく、お茶わん1杯ずつなどの小分けにします。大きなかたまりだと、解凍するときに解凍ムラが出てしまい、味を損ねてしまうからです。
 
ラップなどに包んで保存する際は、ごはんが冷める前のアツアツの状態でラップをしましょう。冷ましてしまうと、その時間で水分が飛んで、味が劣化します。
 

解凍する際のコツ

解凍方法については、電子レンジで3分ほど温めれば、おいしいごはんができあがります。もし時間に余裕があれば、はじめに1分ほど温めて、ごはん全体をかき混ぜてから、追加でもう2分温めると、よりふっくらとして、炊き立てのようになります。
 
また、翌朝食べるならば、短時間だから冷蔵でもよいのでは、と思いがちですが、冷蔵保存をすると、ごはんが固くなってしまうため、すぐ食べる場合でも冷凍がおすすめです。電子レンジには、解凍機能があることも多いようですが、ごはんを解凍する場合は、専用の機能がある場合を除き、通常の温め機能を使用しましょう。
 

お得においしいごはんを楽しもう

ごはんは炊飯器で炊いて、そのまま保温するほうが、手間がかからずに便利です。しかし、大きな金額ではないものの、日々使うことを考えますと、4時間以上保存する場合には、冷凍・解凍をするほうが電気代の節約になるうえに、味もキープできます。
 
少しの手間で、いつでもおいしいごはんが食べられるため、まとめて炊いたごはんは、ぜひ冷凍保存をしましょう。ちなみに冷凍したごはんは、できれば1週間以内に、長くても1ヶ月以内には、食べ切るようにしてください。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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