更新日: 2023.10.10 その他暮らし

献立作りや買い出しの手間がなくて便利そうですが… 「1食650円」の食品サブスクは高いですか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

献立作りや買い出しの手間がなくて便利そうですが… 「1食650円」の食品サブスクは高いですか?
食品サブスクリプションサービスがブームのなかで、「1食650円」のプランは実際にお得なのでしょうか? たしかに、献立の悩みや買い出しの手間を減らすことはあるものの、そのコストとのバランスを考慮することが必要です。
 
気をつけるべきもう一つのポイントとして、無料期間終了後の自動更新トラブルがあります。 本記事では、サービスを始める前の確認事項やトラブル回避の方法も詳しく紹介します。経済状況やライフスタイルに合ったサブスクを選ぶ、スマートに利用するためのヒントを提供します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

1食650円の食品サブスクは高い?

近年、食品サブスクリプションサービスが人気を集めています。献立の悩みや買い出しの手間を省ける便利さが魅力となっておりますが、実際のところ、お財布に優しい選択なのでしょうか?
 
まず、総務省の「家計調査 家計収支編 単身世帯 2022年」によると、単身勤労世帯の1ヶ月の平均食費が4万301円です。この金額から計算すると、1日の食費は約1343円(4万301円 ÷ 30日)です。1日3食として、1食あたりの平均コストは約448円となります。
 
1食650円の食品サブスクを1日のうち1食分として摂取する場合、202円(650円-448円)の赤字になります。
 
食品サブスクは、献立作り買いや出しの手間を削減する時間がありますが、1食650円のプランを選択すると、単身勤労者負担の食費は1ヶ月で6060円程度の増加です。食費を増やさない場合は、1食448円以下のサブスクを選ぶことで、現状の食費を維持することができます。 サービスの適正性とコストを比較し、自分の生活スタイルや経済状況に合った選択をすることが大切です。
 

よくあるサブスクトラブル:月額利用料金を支払い続ける

サブスクサービスは多くの場合、「無料期間」や「お試し期間」が魅力でサービスに登録する人も多くいますが、この無料期間が終了すると自動的に有料サービスに移行するケースがほとんどです。
 
利用者が解約依頼をしても、タイミングによってはクレジットカードから自動で料金が引き落とされるケースもあります。この場合は、本人の意図とは違って料金が請求されてしまうのです。 さらには、解約や退会方法が分かりにくい、決断が先延ばしにして放置してしまうケースもあります。
 

よくあるトラブルの対処法

サブスクトラブルを回避するための基本的な対処法として、まずサービスを開始する前に利用規約や契約内容をしっかりと確認することが必要です。
 
特に、「無料期間終了後の料金体系」や「契約方法」 「解約方法」は重要なポイントになります。無料期間やお試し期間の終了日をカレンダーにメモするなど、解約のタイミングを逃さないようにします。さらに、サービスを開始した際のメールや通知は保存しておきましょう。
 
トラブルが発生した際は、事業者とのコミュニケーションを大切にし、早急に対応することが求められます。必要に応じて消費生活センターや専門家のアドバイスを求めることも考えましょう。
 

まとめ

食品サブスクリプションサービスの波に乗って「1食650円」のプランが目を引きますが、実際にその価格がお得かどうかは、個々の経済状況やライフスタイルによります。単身勤労者の1ヶ月の平均食費をもとにすると、1食650円のプランを日常に取り入れる場合、食費は1ヶ月あたり約6060円増加することが予想されます。
 
また、サブスク利用にあたっては、無料期間後の自動更新や解約の手続きなど、トラブルを防ぐための事前の確認が欠かせません。サービスの利用は、コストと利便性、そしてトラブルリスクの3つの視点からバランスよく選択することが、賢いサブスク利用の鍵となります。
 

出典

総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 2022年 表番号1
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集