更新日: 2023.10.12 その他暮らし
請求された金額は「20万円」以上!? レンタカーやカーシェアの利用時に注意すべきポイントとは? 起こりがちなトラブルとともに解説
本記事では、レンタカーやカーシェアで起こりがちなトラブルや、利用する際のポイントなどを紹介します。
執筆者:山根厚介(やまね こうすけ)
2級ファイナンシャルプランニング技能士
レンタカーやカーシェアで起こりがちなトラブル
ここでは、レンタカーやカーシェアで起こりがちなトラブルを2つ紹介します。
事故を起こして高額な費用を要求された
通常レンタカーには自動車保険がかけられています。そのため、レンタカーで交通事故を起こしたとしても、保険から支払われるから安心と思っている人もいるかもしれません。
しかし、レンタカーの保険は適用条件が複雑なケースが多くあります。例えば、事故が発生した現場からレンタカー業者へ連絡せず、返却時に申告したことで保険が適用されず修理代として約20万円請求されたケースがあります。
他にも、運転者として申告した人以外が運転した場合や、パンクやタイヤの損傷などの場合では、保険が適用されないケースがあるようです。
また、レンタカーの保険には免責額が設定されていることが多くあります。免責額とは、修理代を一定額まで借主が支払わなければならない自己負担金額のことです。例えば、免責額が5万円とされていた場合、修理費を5万円までは借主が自己負担します。
多くのレンタカー業者では、免責補償制度もオプションとして設けられており、このオプションを追加すれば免責額の負担は不要となるため、運転に自信がない人などはオプションの追加を検討したほうがよいでしょう。
また、修理でレンタカーが使えない期間に事業者の損害を補償する休業補償が請求されることもあります。休業補償は免責額とは別のため、免責補償制度をつけていても請求されます。休業補償についても、業者によっては支払いを免除するオプションが設定されていることもあるため、契約時によく確認しておきましょう。
身に覚えのない傷の修理を要求された
車の傷もトラブルになりがちです。傷がないきれいな車ならばともかく、傷が多い車の場合は確認がおろそかになってしまうかもしれません。しかし、レンタカーの使用前後に傷の有無をよく確認しておかなければ、後から傷の修理代を請求されたときに反論ができません。
レンタカーの使用前後には、業者とともに車の傷がどこにあるのかをよく確認しておきましょう。できれば写真撮影をしておくと安心です。
レンタカーやカーシェアの利用で注意すべきポイント
レンタカーを選ぶ際には利用料金を重視してしまいがちですが、自動車保険の内容や適用条件、免責額、休業補償などを確認しておくことも大切です。
また最近では、カーシェアのように人と接することなく車を借りることもできますが、通常のレンタカーとは異なり、使用前に業者と会話しながら契約内容や車の操作方法などが確認できません。カーシェアは手軽なサービスですが、使用する前には契約内容などについてよく確認しておきましょう。
なお、普段車を運転していない人は特に、事故を起こした際の対応などもよく確認しておきましょう。交通事故を起こした場合は救護義務や報告義務があり、これらを適切に行わなければ保険が適用されないだけでなく、道路交通法違反などにも問われかねないからです。
まとめ
レンタカーやカーシェアは便利なサービスですが、契約や保険の内容をよく確認しておかなければトラブルになることもあります。レンタル前に契約内容などを確認するほか、傷など車の状態も使用前後にしっかり確認して楽しくレンタカーを利用しましょう。
出典
独立行政法人 国民生活センター レンタカー、カーシェアのトラブルに注意
執筆者:山根厚介
2級ファイナンシャルプランニング技能士