更新日: 2023.10.15 その他暮らし
社会人1年目で家賃「9万円」って高いですか? 手取りは18万円で、食費などを節約してやりくりしていますが、もう少し抑えるべきでしょうか?
今回は、東京都内で家賃9万円が、相場や理想よりも高いのか安いのかについて解説します。あわせて、家賃を抑える方法もみていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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東京都内の家賃の相場
東京都内の家賃相場は、全国のその他の地域と比べても高くなっています。総務省の「平成30年住宅・土地統計調査」の結果によると、東京都の1ヶ月あたりの平均家賃は約8万1000円です。全国平均が約5万6000円であることを考えると、やはり非常に高いといえます。
2番目に高い神奈川県でも平均は約6万8000円であるため、東京に住んでいる人は、より多くの家賃を毎月支払っているのが現状です。この統計をみる限り、東京都内で家賃9万円は安いとはいえません。
他のデータもみてみましょう。大和リビング株式会社が運営する賃貸住宅情報サイト「D-ROOM」では、2023年10月現在、東京都の家賃相場は10.3万円となっています(日によって変動あり)。1人暮らしの人が住むことの多い1R~1DKでは7.6万円です。東京都内の1R~1DKの家を借りているのであれば、家賃9万円は、やはり安いとはいえないでしょう。
・手取り18万円の人の理想の家賃は?
一般的に、理想の家賃は収入の3割程度といわれています。基本的には額面ではなく手取り収入で考えるとされており、手取り18万円の3割は5万4000円となります。手取り18万円で家賃が9万円の賃貸物件に住んでいるのであれば、手取りはもちろん額面でみても、理想よりも高い家賃を支払っているといえるでしょう。
家にお金をかけるメリット
手取り18万円という収入から考えると家にかける金額の割合が多いため、家賃9万円の家に住むには、食費などの節約が必要になるのは仕方がないでしょう。家にお金をかけることが一概に悪いともいえません。
会社に近いところに住んでいるのであれば、出勤の際の時間やストレスが軽減できるメリットがあります。町の利便性が家賃の高さにつながっているエリアなら、周囲には飲食店やショップなどが多いと推測されるため、普段の買い物にも困りません。交通の便が良いところなら友人や家族と会いやすい可能性もあるでしょう。
食費などの節約がそこまで苦にはならず、家にお金をかけるメリットが大きいと判断しているのであれば、家賃の高いところに住むのも選択肢の一つです。
家賃を抑える方法
現在はよくても、今後、やはり家にかけるお金の割合を減らそうという思いに至る可能性があります。そのときのために、家賃を抑える方法を知っておくと便利です。
基本的に、駅から遠い物件は家賃が安くなります。また、同じエリアで同等の広さであれば、築年数が古い物件は家賃が安くなるのが一般的です。
23区内では、葛飾区や足立区などの東部では家賃相場が下がります。東京都内全体では、八王子市や青梅市など西部のほうが家賃は安くなるでしょう。出勤やプライベートに支障がないのであれば、こうしたエリアを選択するのも一案です。
手取り18万円で家賃9万円は高いが家にお金をかける価値があれば問題ない
理想の家賃は収入の3割程度といわれているため、手取り18万円で家賃に9万円も費やすのは一般的とはいえません。しかし、その家に住むメリットが大きく、家賃捻出のための節約が苦ではないのであれば、特に問題はないでしょう。
ただ、今後収入が上がるとは限らず、貯蓄の必要に迫られる可能性もあります。駅から離れた物件や築年数の古い物件などを選ぶと家賃を抑えられるといった知識は持っておきたいところです。
出典
総務省 平成30年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計 結果の概要
賃貸住宅 D-ROOM 東京都の家賃相場情報
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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