更新日: 2023.10.13 その他暮らし

実家暮らしと一人暮らし、自由に使えるお金の差はいくらになる?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

実家暮らしと一人暮らし、自由に使えるお金の差はいくらになる?
多くの社会人が気にしているであろう「生活費」。実家暮らしの人はアパート代が浮くので、一人暮らしの人と比べると生活費を抑えられそうですが、実際のところはどうなのでしょうか。今回は、各種統計をもとに、実家暮らしと一人暮らしにかかる費用を計算します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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モデルケースAさん

今回は、表1の条件で勤務・生活するAさんを例にして計算します。
 
表1

実家暮らし 一人暮らし
住まい 東京都の実家 荻窪駅近く、月8万円の物件
職場・給与 新宿・手取り22万円
出勤時の交通費 全額通勤手当支給 全額通勤手当支給
実家へ入れるお金 月4万円 なし
生活費 なし 月6万円(家賃除く)

※筆者作成
 

実家暮らしの際にかかる費用

実家暮らしの場合にかかる主な費用として、「実家へ入れるお金」があげられます。保険マンモス株式会社が行った調査によると、実家ぐらしの社会人が実家に入れるお金の平均は月4万ということでしたので、本記事でも実家へ入れるお金を4万円に設定します。
 
そのため、手取りが22万円の場合、18万円程度を自由に使える計算になります。
 
ただし政府統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯 <品目分類>1世帯当たり年間の品目別支出金額」でまとめられているデータによると、勤労者世帯の交際費として、年間平均で7万729円(月換算約5894円)がかかっています。
 
そのため交際費を除けば、Aさんが毎月自由に使えるお金は17万4000円程度となります。
 

一人暮らしの際にかかる費用

一人暮らしの場合、毎月の支出として「生活費」「家賃」があげられます。政府統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯」における、単身者・勤労者世帯の食費・水道光熱費平均額を足すと、年間66万5653円(月額約5万5471円)です。
 
加えて家賃8万円と交際費の約6000円を足すと、毎月14万1000円程度の出費があることになります。そのため、手取り22万円の場合、7万9000円がAさんの自由に使えるお金となるでしょう。
 

実家暮らしと一人暮らしでは自由に使えるお金が10万円も変わる

実家暮らしの場合は17万4000円程度、一人暮らしの場合は7万9000円程度が自由に使えるお金の目安です。
 
つまり、毎月で9万5000円程度、年間で114万円もの差が出ることになります。とはいえ、一人暮らしをしてコスパではなく利便性を取り、自由に使える時間を重視するのもよいでしょう。
 
一人暮らしをするか実家暮らしを続けるか、お金を重視するか利便性を重視するか、それぞれを慎重に検討しておく必要があります。
 

出典

保険マンモス株式会社 実家暮らしは家に毎月いくらお金を入れてる?男女500人調査結果では平均約4万円、「入れていない」は約3割に』(PR TIMES)
政府統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯 <品目分類>1世帯当たり年間の品目別支出金額 9(品目別支出金額及び購入頻度)単身世帯・勤労者世帯」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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