更新日: 2023.10.19 その他暮らし
「モトコンポ」燃費が良くてコスパ良し? 維持費も含めメリット・デメリットを検証
そのモトコンポのコンセプトを受け継いだ「モトコンパクト」が北米で発売されることもあり、モトコンポは再び注目を集めています。大型二輪やその他の原付と比べたときの燃費やメリット・デメリット、本体購入費などを紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
ホンダの「モトコンポ」とは? 燃費やメリット・デメリット
ここでは、「モトコンポ」の概要、メリット・デメリットを解説します。
・「モトコンポ」とは
「モトコンポ」とは、ホンダが1981年に発売した折り畳み式の50ccバイクです。全長118.5cmのモトコンポは、折りたたむとトランクサイズになります。また、コンパクトでありながら、2.5馬力2サイクル、イージードライブの自動遠心クラッチやCDI点火方式など、バイク好きの人の心もくすぐる仕様となっているのも特徴です。
・モトコンポのメリット
モトコンポは折りたたんでトランクサイズにできるため、車に積んで運べます。乗る際は、特別な工具なしに、ハンドルを起こしてミラーを所定の位置にセットし、ステップを出すだけです。例えば、旅行先や出張先で「原付やスクーターがあったら便利なのに」というようなシーンで便利に活用できるでしょう。
また、30km/hの定地走行テストにおいて、燃費が70.0km/Lと他の二輪車に比べても経済的なのもメリットです。平均燃費の目安は、50cc原付バイクが約50km/L、125cc原付バイクが約40km/L、150cc原付バイクが約40km/L、150ccスクーターが約35km/L、250ccバイクが約30km/Lですので、モトコンポの燃費のよさは一目瞭然です。
・モトコンポのデメリット
モトコンポは中古車として購入することになるため、メンテナンスの手間とコストがかかりやすいのがデメリットです。エンジンのメンテナンスやタイヤ交換などは、バイクに詳しい人でなければ負担が大きいでしょう。業者に頼むと維持費が高額になる可能性もあります。
ホンダの「モトコンポ」の中古価格が高騰
前述の説明を読んで大ヒット商品のように思った人もいるでしょうが、実はモトコンポの販売戦略は大失敗してしまいました。焦ったホンダは、大幅に価格を下げて、大量の在庫を処分していたようです。しかし、時を経た現在、モトコンポは一部の人の心をつかみ、人気となっています。
当時の新車価格は8万円で最終的な実売価格は3万円ほどでしたが、今や中古車であるにもかかわらず、数十万円の値が付くまでになりました。例えばヤフオクでの2023年9月における落札価格をみると、26万4500円、29万3000円、17万3000円など、新車価格を大きく上回る価格となっています。
モトコンポが電動バイク「モトコンパクト」にリニューアルされて北米で発売開始
ホンダの米国法人「American Honda Motor」は、2023年9月、モトコンポのコンセプトを受け継いだ電動バイク「モトコンパクト」を発表しました。モトコンパクトはモトコンポと同じく折りたたみ式の電動バイクで、最高時速が約24km、航続距離は約19kmとなっています。充電は家庭用コンセントから可能です。
折りたたんだサイズは幅29.2インチ(約74.2cm)、高さ21.1インチ(約53.6cm)、奥行き3.7インチ(約9.4cm)とモトコンポより小さいため、コンパクトカーにも積み込めます。米国での販売価格は2023年10月現在で未定ですが、ホンダの発表によると、1000ドル(約14万円)未満に設定するということです。
日本国内でのモトコンパクトの販売は、決まっていません。しかし、購入希望者の声が大きくなれば、国内での販売が開始される可能性はあります。そうなれば、モトコンポが欲しいものの高額で手が届かない人、維持費がかかるのが心配な人にとって、購入候補となるでしょう。
モトコンポは中古価格が急騰! 後継のモトコンパクトの国内販売を待つのも1つの手
モトコンポは燃費がよく、持ち運びもできる便利なバイクです。しかし、そのユニークな特徴から中古価格が高騰していますので、気軽に購入できるバイクではなくなっています。リーズナブルな価格で新車を購入したい人は、モトコンポのコンセプトを受け継いだモトコンパクトが日本で発売されるのを待つというのも1つの方法です。今後のホンダの動向に注目していきましょう。
出典
Honda公式サイト プレスインフォメーション CITY 1982.09
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー