更新日: 2023.10.20 その他暮らし
曾祖母の荷物から「500円札」を発見! 今は500円札がないなら使えない? とっておいたほうがいいの?
そこで今回は、古紙幣の500円札を見つけた時にどうすべきかを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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かつて発行されていた500円札とは?
500円札はかつて発行されていた日本銀行券の1つで、500円札や500円紙幣と呼ばれることもあります。500円札にはB号券とC号券の2種類があり、紙幣に描かれている肖像画はいずれも明治維新の立役者の一人として知られる岩倉具視です。
B号券は1951年4月2日に発行開始となり、約20年後の1971年1月4日に発行停止となりました。紙幣のサイズは縦76mm×横156mmで、記番号色は黒色です。
C号券は1969年11月1日に発行開始となり、1994年4月1日に発行停止となっています。紙幣のサイズは縦72mm×横159mmとB号券よりもわずかに小さく、記番号色はB号券と同様に黒色です。B号券と大まかなデザインは変わっていないものの、C号券には当時としては最新の印刷技術や偽造防止技術が取り込まれていました。
500円札は現在も使用できる
500円札は1994年4月1日に発行停止となり、1982年に登場した500円硬貨に入れ替わっていきました。今では500円札は日常生活でほぼ見かけることがなくなりましたが、現在も500円として使用可能です。いったん発行された紙幣や硬貨は、法令に基づく特別な措置が取られない限り使用できます。
これまで日本銀行が発行した紙幣のうち、現在も使用できるのは22種類です。500円札を普段の買い物などで利用しにくい場合は、銀行で500円硬貨に交換してもらうこともできます。プレミアが付いていない500円札を保有している場合は、早めにお店で使用するか500円硬貨に交換してもらったほうがよいでしょう。
価値のある500円札は取っておくべき?
古札の中には券面額以上の価値が付く「プレミア紙幣」があります。もしも500円以上の価値が付くなら、使用せずに売却するか取っておいたほうがよいでしょう。しかし、残念ながら券面額以上の価値が付く500円札はほとんどありません。ただ、まれにプレミア紙幣もあるため念のために確認することをおすすめします。
500円札の中で券面額以上の価値が付く可能性があるのは、主にエラープリントや珍しい番号の500円札です。印字が一部されていないものや裁断ずれがあるものは、券面額の100倍以上で取引されるケースもあります。
とくに裁断ミスにより別の紙幣がくっ付いてしまう「福耳」と呼ばれる紙幣は高額で取引されます。珍しい番号の500円札とは、記番号がゾロ目やキリ番になっているものです。
プレミアの付いていない500円札は早めに使用するのがおすすめ
かつて日本で発行されていた500円札は、現在も500円として使用可能です。店頭で使いにくい場合は、銀行に持っていくと交換してもらえます。券面額以上の価値が付く500円札はほとんどありませんが、まれに数倍~数百倍の価値が付くプレミア紙幣も存在します。500円札を使用もしくは交換する前に、プレミア紙幣に該当するかどうかを確認してみてください。
出典
日本銀行 五百円券
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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