後輩の結婚で上司よりも多く結婚祝いを渡してしまいました…。マナー違反だったでしょうか?
配信日: 2023.10.20
しかし、後輩の結婚を祝ううえで、上司よりも多い金額を包むことはマナー的に問題があるのでしょうか?
今回は、上司よりも多い金額をご祝儀として包んだことで、気まずい思いをした人の事例を紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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結婚式のご祝儀は3万円が相場
結婚式に出席するときには、お祝いの気持ちを示すためにご祝儀を包むのが一般的です。職場の同僚の結婚式では「3万円を包む」という方も多いのではないでしょうか?
しかし、ご祝儀の趣旨は「結婚する人にお祝いの気持ちを表す」ことです。必ず3万円を渡さなければならないと決まっているわけではありません。3万円未満でも3万円を超える金額を渡しても問題ありません。
Aさんは、仲のよい後輩の結婚式に招待され、ご祝儀として5万円を包みました。後日、職場の飲み会で、包んだ金額についての話になったといいます。Aさんと一緒に結婚式へ出席した上司のBさんが包んだ金額は3万円でした。「目上の人より多くのご祝儀を渡してしまった」ことで、Aさんは非常に気まずい思いをしたそうです。
このように、職場の同僚や後輩に対するご祝儀を「上司や所属長よりも大きな金額を渡してしまう」ことは、マナー違反になるのでしょうか?
上司よりも多い金額を包んだとしてもマナー的に問題はない
結論、Aさんのように、職場の同僚や後輩に対して上司以上のご祝儀を渡すのは問題ありません。そもそも、ご祝儀の趣旨は「結婚する人をお祝いする」ことです。お祝いしたいという気持ちが強ければ、多くの金額を渡してもなんら問題はありません。
つまり、ご祝儀の金額は「お祝いしたい気持ち次第で決めればよい」ため、他人と比べる必要はないといえるでしょう。
ウェブスターマーケティング株式会社が行ったアンケート調査によると、結婚式で実際に包んだご祝儀でもっとも多かった回答は「3万円」でした。また、一般社団法人全日本冠婚葬祭互助会の調査でも、渡したご祝儀の金額でもっとも多かった回答は「3万円」でした。
つまり、Aさんの上司であるBさんが包んだ3万円はごく一般的な金額です。今回のケースでは、Aさんが単に「後輩を祝福したい」という理由で一般的な水準よりも多く渡しただけですのでマナー違反にはあたりません。
ただし、マナー的に問題はなくても、Bさんとしては「メンツを失ってしまった」と感じている可能性はあります。大人の対応としてフォローするならば、「結婚した後輩とはかなり親しいため多めに包んだ」などと伝えればよいでしょう。
まとめ
結婚式のご祝儀として包む金額は、3万円が一般的な相場となっています。ただし、ご祝儀を渡す趣旨は「結婚を祝うこと」なので、新郎新婦との関係性によっては3万円以上の金額を包んでも問題ありません。上司より多い金額を包んだとしても、マナー上の問題はありません。
ただし、上司のメンツをつぶさないためにも、さりげなくフォローすることでよけいな人間関係のトラブルを回避(かいひ)できるでしょう。
出典
ウェブスターマーケティング株式会社 【結婚式ご祝儀の相場】皆はいくら包んだ?出席者300人アンケート調査
一般社団法人全日本冠婚葬祭互助会 祝儀の平均額と、最多回答額
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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