更新日: 2023.10.20 その他暮らし

「プチプラコスメ」をよく利用します。かなり安価ですが、原価はいくらいで作られているのでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「プチプラコスメ」をよく利用します。かなり安価ですが、原価はいくらいで作られているのでしょうか?
ここ最近は100円ショップやコンビニでもプチプラコスメを購入できるようになり、若年層を中心に多くの人から支持されています。なかには日本製のプチプラコスメもあり、「こんなに安くて採算が合うのだろうか」と不安になってしまうかもしれません。
 
そこで今回は、日本製のプチプラコスメの原価はどのくらいなのかを調査しました。
FINANCIAL FIELD編集部

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学生を中心に支持されているプチプラコスメ

プチプラコスメとは、価格がリーズナブルな化粧品を指します。「プチプラ」は「petit」と(プティ)いうフランス語と「price」(価格)という英語を組み合わせた和製英語といわれています。「petit」というフランス語には「かわいい」というニュアンスが含まれるとされていますので、「プチプラ」とは「安くてかわいいもの」という意味になります。
 
プチプラがいくらまでかという定義はありませんが、高くても2000円程度のコスメを指すことが多いでしょう。プチプラコスメに対して、デパートで売っているコスメを「デパコス(デパートコスメ)」と呼びます。
 
若年層(10~20代)のリサーチ結果を発信する株式会社TesTeeが、15〜24歳までの女性を対象に「プチプラコスメに関するアンケート調査」を行いました。
 
アンケート調査によると、プチプラコスメの利用経験は高校生で92.8%、大学生で95.3%という結果になりました。プチプラコスメをメインで使用していると回答した人は高校生・大学生ともに半数程度いて、メイクのほぼすべてをプチプラコスメで賄っている女性は少なくないようです。
 

プチプラコスメの原価はどのくらい?

経済産業省の資料「化粧品産業ビジョン」によると、とある化粧品メーカーの工場原価は25%です。さらにコスト構造をくわしく見ていくと、マーケティング費用が同様に25%、販売促進費が20%、人件費が15%、メーカーマージンが10%、物流費が5%となっています。
 
化粧品産業のコスト構造は他産業と比較すると原価率が低く、その分マーケティング費用や販売促進費が高い傾向にあります。プチプラコスメに関する原価率のデータは見つかりませんでしたが、上記データを参考にすると販売価格が安い分、原価は25%を超える程度ではないかと推測できるでしょう。
 
プチプラコスメの採算が合う理由は、工場原価をできるだけ抑えるのと同時に、マーケティング費用や販売促進費などを抑えている可能性が高いと考えられます。企業側の努力により、高品質な化粧品をリーズナブルに購入できるのは嬉しいものです。
 

企業側の努力を感じるプチプラコスメ

経済産業省が公表した資料によると、とある化粧品メーカーの原価率は25%です。種類によっても異なりますが、一般的な化粧品の原価率は10~25%程度と推測できます。
 
化粧品は他産業と比較すると原価率が低いため、マーケティング費用や販売促進費などを抑えることで低価格を実現しているメーカーもあります。プチプラ=「安かろう悪かろう」という考えはもう古いのかもしれません。
 

出典

株式会社テスティー プチプラコスメに関する調査【2022年版】
経済産業省 化粧品産業ビジョン
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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