更新日: 2023.10.23 子育て

子どもの給食費が値上がりして1人月5000円も徴収されています。うちの学校は高いのでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

子どもの給食費が値上がりして1人月5000円も徴収されています。うちの学校は高いのでしょうか?
物価高騰による食品の値上がりが止まらないなか、子どもの学校給食費も値上がりし、悩ましく思う方もいるかもしれません。仮に子どもの給食費が1ヶ月5000円かかる場合、子どもが何人もいると家計への負担も大きいでしょう。
 
そこで今回は、学校給食の平均月額や給食事業の現実について解説します。子どもの給食費が高いと感じている方は、ぜひ参考にしてください。
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小学校の給食費の平均月額は4477円

文部科学省が行った「令和3年度学校給食実施状況等調査」によると、学校給食費の平均月額は小学校が4477円、中学校が5121円です。
 
「月額5000円は高いのか」という質問に答えると、質問者のお子様が小学生の場合は平均より高いといえるでしょう。仮に質問者のお子様が中学生の場合は、平均月額よりも少し安いことになります。
 
なお平成30年度の学校給食費の平均月額は小学校が4343円、中学校が4941円でした。わずか数年で給食費が100~200円程度値上がりしていることが分かります。
 

学校給食費のしくみ

物価高を考慮しても、毎月5000円前後の給食費は高すぎると感じている方もいるでしょう。文部科学省が公表する給食費月額とは、保護者の年間負担額を11ヶ月で割ったものなので、小学校の年間金額は4477円×11ヶ月=4万9247円となります。
 
小学校における令和3年度の給食平均実施回数は192回なので、1食あたりの負担額は約256.5円です。1食あたりの負担額を計算すると、安いと感じる方も多いのではないでしょうか。
 
実は、学校給食費のうち保護者が支払っているのは主に食材費のみで、調理施設費や人件費は各自治体が負担しています。給食のボリュームや栄養バランスを考えると、自宅において同価格で再現するのは難しいかもしれません。
 

給食費無償化の流れが全国に

現在、学校給食費無償化の流れが全国に広がっています。実施状況や対象者は自治体によって異なりますが、給食費の無償化が実現すれば、子育て世帯の金銭的負担が軽減するだけでなく、集金の手間や給食費滞納問題も解消されるでしょう。
 
東京都でも給食費無償化の流れが広がっており、2023年9月より江戸川、板橋、文京各区が新たに給食費無償化をスタートさせました。2023年10月現在、東京23区内で給食費無償化を実施・検討していないのはわずか7区のみです。
 
その一方で、全国的に見ると給食費無償化にふみきっていない自治体はまだ多く、無償化している自治体でも条件をもうけているケースが多く見られます。一例として千葉県山武市では、第3子以降のみの学校給食費を無償としています。
 
また、毎年度ごとに申請書の提出が必要なため、制度自体を知らなかったり、提出し忘れたりすると無償化とならない可能性もあるのです。このように自治体によって対応に差があることから、保護者から不公平という声も上がっています。
 

学校給食費は無償化の流れ

学校給食費の平均月額は小学校が4477円、中学校が5121円です。給食費は子どもが小中学校に通っている間、継続して発生するものなので、家計を圧迫している家庭もあるでしょう。しかし、ボリュームや栄養バランスを考えるとお得な金額といえます。
 
全国的に学校給食費無償化の流れが広がっているため、お住いの自治体の公式ホームページや広報を確認し、自身の自治体が該当するかを確認してみましょう。
 

出典

文部科学省 令和3年度学校給食実施状況等調査の結果をお知らせします。
株式会社東京民報社 WEB東京民報 給食無償16区に広がる
千葉県山武市 令和5年度 第3子以降の学校給食費無償化制度について
神奈川県大和市 学校給食費
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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