古い「磁気式の図書カード」はもう使えない? 新しいカードに交換してもらう方法についても解説
配信日: 2023.10.24 更新日: 2023.10.27
本記事では、古い磁気式の図書カードの使用期限や使えなかったときの対処法、新しく販売されている図書カードNEXTなどについて紹介します。
執筆者:橋本典子(はしもと のりこ)
特定社会保険労務士・FP1級技能士
磁気式の図書カードはまだ使える!
磁気式の図書カード(全国共通図書カード)は、2016年の図書カードNEXT発売に伴い、発行終了となりました。しかし磁気式の図書カードには使用期限がないため、現在もまだ使えます。ちなみに紙の図書券も2005年に発行が終わっていますが、今でも利用できます。
レジでエラーが出ることも
使用可能とはいうものの「磁気式の図書カードを使おうとしたら、書店のレジでエラーが出て使えなかった」との報告もあるようです。エラーの原因は、磁気データの異常やカードについた傷・汚れ等が考えられます。
読み取りエラーが出た場合、カード残高があれば、新しい図書カードに交換してもらえます。
新しいカードに交換してもらうには
「図書カードNEXT」の公式サイトに記載されている交換の手順を紹介します。なお「読取りエラー専用封筒」は、書店でもらえることもあるようです。
・封筒裏面に「住所・名前・電話番号」を記入する
・読み取れなかった図書カード(あれば、レシートも)を同封して、そのまま郵送する
・市販の封筒の裏面に「住所・名前・電話番号」を記入する
・読み取れなかった図書カード(あれば、レシートも)を封入する
・封筒表面に宛先を書き、郵送する
「読取りエラー専用封筒」がない場合は切手の貼付けが必要ですが、新しい図書カードが郵送されるときに、同額の切手が返却されます。
郵送先やより詳しい内容は「図書カードNEXT」の公式サイトをご覧ください。2週間程で、読み取れなかった磁気式図書カードの残額に応じた「図書カードNEXT」が郵送されます。
図書カードNEXTへ
発行終了となった磁気式図書カードに代わり、現在はQRコード式の「図書カードNEXT」が販売されています。
図書カードNEXTの便利な機能
「図書カードNEXT」の便利な機能を、2つ紹介しましょう。
残高が確認できる
磁気式の図書カードの残高は、パンチ穴の状況を見て「あと500円くらいかな」と目安をつけるしかありませんでした。しかし図書カードNEXTは、公式サイトにID番号とPINを入力すると正確な残高と使用履歴が見られます。
オンラインでプレゼントも可能
図書カードNEXTには、SNSやメールでURLやQRコードを送信することでプレゼントができる、デジタル版の図書カード「図書カードネットギフト」もあります。
図書カードNEXTには使用期限がある
このように便利な「図書カードNEXT」ですが、ひとつ注意点があります。それは図書カードNEXTには使用期限があることです。磁気式の図書カードや紙の図書券は無期限でしたが、図書カードNEXTには期限が設定されています。
とはいえ使用期限は10年以上設けられているため、それほど心配しなくてもよさそうです。
まとめ
古い磁気式の図書カードは、2023年10月現在、まだ使用が可能です。もし書店で読み取りエラーが出ても、同じ残高の「図書カードNEXT」に交換してもらえます。
読書の秋、もし財布の中に古い図書カードが眠っていたら、書店で使ってみてはいかがでしょうか。
※ 2023/10/27 記事を一部、修正いたしました。
出典
日本図書普及株式会社 図書カードNEXT
執筆者:橋本典子
特定社会保険労務士・FP1級技能士