「中古タイヤ」を買うときの注意点とは? 製造「5年以上」のものは避けるべき? 注意すべきポイントを解説
配信日: 2023.10.24
中古タイヤは選び方次第で失敗してしまうこともあります。そこで本記事では、中古タイヤを買う前に知っておきたい豆知識を紹介します。
執筆者:宇野源一(うの げんいち)
AFP
中古タイヤはどこで買える?
まずは中古タイヤを買うにあたり、どのような場所で買うことができるのか、というところから掘り下げて考えていきましょう。ここでは考えられる4つの入手先について見ていきます。
中古カー用品店
古本屋やリサイクルショップのように、カー用品においても中古品を買い取って販売している店があります。このような店ではカーナビなどの機器を取り扱っているイメージがあるかもしれませんが、中古タイヤももちろん取り扱っています。
ホイールがついたものからタイヤだけの販売など、バリエーションに富んでいるのが特徴です。
中古タイヤ専門店
中古カー用品店の中で、タイヤを専門的に扱っている店もあります。都市部よりも郊外で店を構えているケースも多く、道路から見える場所に大量のタイヤを積んでいたりするのですぐ見分けがつくかもしれません。
中古タイヤ専門店では、軽自動車から大型のミニバンまで多岐にわたって中古タイヤの在庫をそろえていることが多いです。
友人知人のお下がり
同じ車種に乗っている知り合いにタイヤを譲ってもらうというのも一つの方法です。ドレスアップが好きな方であれば、純正タイヤを取り外して保管していることも多々見受けられるので、このような人が身近にいたら聞いてみるのも良いでしょう。
インターネットで購入する
ネットショッピングのモールや、オークション、フリマサイトなどでも中古タイヤを購入することが可能です。お店で買うよりも安い値段で購入できる可能性もありますが、個人売買という性質上、タイヤの品質に気をつけなければなりません。
中古タイヤを買うときに注意すべきポイントはここ
実際に中古タイヤを買うとなったら、どのような点を気にして見てみると良いのでしょうか。ここでは注意すべき3つのポイントを解説します。
タイヤの残り溝
溝がないタイヤは雨が降った路面などで滑りやすくなります。一般的にタイヤの溝は新品で8ミリメートル程度の深さがあり、車検に合格できるのは残り溝が1.6ミリメートル以上ある場合です。
しかし、そこまで溝がないタイヤは安全性に欠ける可能性がありますので、残り溝は最低でも新品の半分である4ミリメートル以上残っているタイヤを選びましょう。
タイヤの劣化具合
タイヤの使用状況や保管の状態によって劣化が早まるケースがあります。タイヤの表面や設置面がひび割れている場合は、走行中にタイヤがバースト(破裂)する危険性が高くなります。このようなタイヤを中古で購入するのは避けましょう。
製造年
溝が十分に残っていてひび割れがないタイヤは、使われておらず保管状態が良好な証拠です。
ただし、作られてから何年も経過しているタイヤの場合、溝があってもタイヤのゴムが硬くなってしまっていて本来の性能を発揮できない可能性があります。タイヤが製造されてから5年以上経過しているタイヤは避けたほうが無難です。
「安物買いの銭失い」にならないように注意しよう
いくら安い中古タイヤがあったからといって、安易に飛びつくのは危険です。不良品を装着してしまうと事故のリスクも高まり、事故が起きてしまったら車の修理費などで新品タイヤ以上の出費がかかる可能性もあります。
万一のときのリスクを考慮して、タイヤの購入は慎重に検討するようにしましょう。
執筆者:宇野源一
AFP