友達の影響で「サッカーを習いたい！」というわが子…！生活に余裕がないのですが、月謝はどのくらいかかりますか？

子どもから「習い事を始めたい」といわれたとき、生活に余裕がない場合は、月謝について頭を悩ませるという家庭も多いのではないでしょうか。できれば月謝や消耗品代があまりかからず、長く続けられる習い事を選んでほしいという親御さんも多いでしょう。
 
そこで今回は、子どもに習い事をさせている家庭の割合と、人気の習い事や月謝の大まかな相場についてご紹介します。習い事を決める際に、ぜひ参考にしてください。

実際に習い事をしている子どもはどれくらいいる？

厚生労働省が2019年に実施した「第9回21世紀出生児縦断調査（平成22年出生児）の概況」によると、平成22年出生児で習い事をしている子どもの割合は、表1の通りになりました。年齢が上がるにつれ、習い事を始める子どもが増えていることが分かります。
 
表1

	習い事等をしている子ども	習い事等をしていない子ども	不詳
第7回調査時 （小学1年生時）	76.8％	23.0％	0.2％
第8回調査時 （小学2年生時）	84.7％	15.0％	0.3％
第9回調査時 （小学3年生時）	87.7％	12.1％	0.2％

※厚生労働省「第9回21世紀出生児縦断調査（平成22年出生児）の概況 2 子どもの生活の状況」を基に筆者作成
 
同調査では、特に人気の習い事も公表されています（表2、表3）。男女ともに人気のある習い事として、水泳が挙げられました。ほかには、男の子の場合はスポーツが、女の子の場合は、音楽や通信教育といった室内での習い事が人気です。
 
表2

	男の子に人気の習い事	月謝相場
第1位	水泳 （40.0％）	7000～1万円程度 （年齢・通うコース・回数によって変動）
第2位	サッカー （21.1％）	2000～7000円程度 （地域に根差したスポーツ少年団に入団する場合
第3位	学習塾 （20.4％）	1～2万円程度

※厚生労働省「第9回21世紀出生児縦断調査（平成22年出生児）の概況 2.子どもの生活の状況」を基に筆者作成
 
表3

	女の子に人気の習い事	月謝相場
第1位	音楽（ピアノなど） （39.6％）	5000～2万円程度
第2位	水泳 （34.2％）	7000～1万円程度 （年齢・通うコース・回数によって変動）
第3位	通信教育 （22.0％）	2000～4000円

※厚生労働省「第9回21世紀出生児縦断調査（平成22年出生児）の概況 2.子どもの生活の状況」を基に筆者作成
 
とはいえ、スポーツに関する習い事ならば、ユニフォームをはじめとした服飾代や、合宿・遠征の費用などが別途かかります。
 
また学習塾ならば、夏期講習・冬期講習・テスト前講習の費用がかかるでしょう。月謝は、イレギュラーでかかる費用の総額とは異なるため、あくまでもひとつの参考金額として確認しておきましょう。
 

サッカーの習い事における月謝の相場は？

習い事としてサッカーを選んだ場合、月謝相場として2000～7000円がかかることをご紹介しましたが、地域に根差したスポーツ少年団へ入団した場合に限られます。
 
サッカーを習う場合は、企業が経営するサッカーチームやサッカークラブなども選択肢に挙がりますが、その場合の相場は5000～1万円程度と、少々高めになります。
 
入団先で相場が変わるため、お住まいの地域にあるスポーツ少年団・スポーツクラブなどの月謝を確認して、よく検討したうえで習い事を決めましょう。
 

習い事は子どもの意思と財布事情のバランスで検討する

習い事にかかる月謝の相場はおおむね数千円ですが、負担と感じるか感じないかは、ご家庭によってそれぞれです。
 
ただし、消耗品代がかさむ習い事や、遠征や合宿が頻繁にある習い事を選ぶ場合は出費がかさんでしまうため、事前に確認することをおすすめします。まずは子どもの意思をよく確認して、財布事情を踏まえたうえで、検討するとよいでしょう。
 

出典

厚生労働省 第9回21世紀出生児縦断調査（平成22年出生児）の概況 2.子どもの生活の状況 （6ページ）
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー