更新日: 2023.11.14 子育て
子どもに「お母さん、おこづかいを3000円から1万円にして」と言われました。1万円の価値を伝えるのにいい方法を知りたいです。
本記事では、子どもがお金の価値を理解して大切に使える人になれるように、1万円を稼ぐために必要な時間数やお金の価値を、子どもに伝える方法を紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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令和5年度の最低賃金の全国平均値は1004円
はじめに、1万円を稼ぐためにどれくらい働く必要があるのかを紹介します。今回は、お母さんが子どもにおこづかいアップを要求されたと仮定して、パートやアルバイトで1万円稼ぐために必要な時間数を計算します。
厚生労働省が公表する令和5年度地域別最低賃金改定状況によると、最低賃金の全国平均は1004円です。このことから、1万円稼ぐためには約10時間働く必要があります。
最高額は東京都で1113円
最低賃金の最高額は東京都で、1113円です。つまり1万円稼ぐためには、約9時間働く必要があります。フルタイムの8時間ではなく、6時間といった短めの時間でパートとして働いている人も多くいるでしょう。その場合、1万円稼ぐためには、2日間シフトに入る必要があります。
最低額は岩手県で893円
最低賃金の最低額は岩手県で、893円です。つまり1万円稼ぐためには、約11.2時間働く必要があります。6時間勤務のパートタイムであれば、丸2日間働く必要があるでしょう。もし、1ヶ月1万円のおこづかいをあげる場合、今までよりも2日間多く働かなければならないため、負担も大きくなると考えられます。
子どものマネー教育は3歳ごろが始めどき
子どもがお金の価値を知って、将来失敗しないためには、お金の教育が必要です。金銭感覚を養うためには、3歳ごろから教育を始めるとよいとされています。
3歳ごろには簡単な数が数えられるようになりますので、買い物で欲しいものをねだられたときには、お金が必要であることを伝えていきましょう。
子どもにお金の価値を伝える3つの方法
子どもにお金の価値を伝えるためには、具体的に何をしたらよいのかを紹介します。報酬・定額制・臨時収入の3種類のお金に分けて、お金がもらえる仕組みや、やりくりの仕方、貯金などを学べるようにしましょう。
お手伝いの報酬としておこづかいを渡す
まずは、お金をどのように手に入れるかを知ってもらうために、お手伝いをしたら、報酬としておこづかいを渡してみましょう。自分の労働に見合った対価がもらえることを学んでもらいます。
また、お手伝いをすると、おこづかいをもらえるうえに、家族から感謝されるため、本人もうれしい気持ちになります。そして、もっと人の役に立つことをしたいと感じてもらえるでしょう。
定額制のおこづかいを渡してやりくりしてもらう
お金の使い方を学んでもらうために、毎月一定額のおこづかいを渡して、その中でやりくりしてもらうようにしましょう。その際、どこまで自分で買い物をするかは、事前に決めておくことが大切です。
例えば、学校で必要な文房具や道具類は親が買い、お菓子やゲームなど、子ども自身が欲しいものはおこづかいの中でやりくりしてもらいます。買わなければよかったとか、もっとお金を貯めていいものを買えばよかったなどと、失敗体験をたくさんすることで、計画的にお金を使う能力を身につけてもらいましょう。
臨時収入で貯金を学んでもらう
お年玉や親戚からのおこづかいなどの臨時収入が入ったときには、貯金の大切さを学んでもらうことが大切です。まとまったお金が入ったときは、好きなものをたくさん買える絶好のチャンスでもあります。
子どもがどのようにお金を使うかを、まずは見守りましょう。勢いで買ったもののあまり使わずに後悔したり、臨時収入だけでは足りずにさらにお金を貯める必要があったりと、さまざまな体験から、お金を貯めることの大切さも学べると考えられます。
まとめ
子どもがお金の価値を理解して、おこづかいを使えるようにするためには、どれくらい働いて、どれくらいのお金をもらっているのかを知ってもらうとともに、早い時期からお金の教育を始めることが大切です。
自分でお金のやりくりをすることで、お金の価値や大切さ、稼ぐことの大変さを学んでもらいましょう。
出典
厚生労働省 地域別最低賃金の全国一覧
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー