更新日: 2023.11.21 その他暮らし
「スーパーの試食」で何度も食べるのはマナー違反? 度を超すと「犯罪」になる可能性もあるって本当? 線引きを解説
本記事では、スーパーの試食について、OKとNGの線引きについて解説しています。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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試食の目的は買うか買わないかを判断するため
試食にはスーパー側からすると集客や顧客とのコミュニケーションを活かしたマーケティングの場という意図もありますが、基本的な目的は顧客が商品を購入するかどうかの判断材料にするためです。
そのため、基本的なマナーとしては、「試食は1人1つまで」と言えます。もしも1つ食べて気に入らなければ買わなければいいですし、もっと食べたければ買えばいいということです。
しかし、中にははじめから買うつもりがないのに試食を繰り返す人も存在します。買う気もないのに何度も試食を繰り返すと、店側からすると「迷惑な客」となる可能性があります。とはいえ、「試食は1回まで」という法律はありません。
それでは、一体試食は何回までならOKなのでしょうか。
試食は何回までOKなのか
試食の回数に法的な決まりはないものの、例えば対象のスーパーが「試食は1回まで」と決めている場合、1回が限度です。そして、もしもその回数を超えて試食した場合、窃盗罪が成立すると考えられます。窃盗罪の法定刑は10年以下の懲役または50万円以下の罰金ですので、決して軽くはないでしょう。
しかし、試食の回数については明示されていない場合も多いです。その場合、商品の種類や販売方法などを総合的に考えたうえで、社会通念上、常識的に認められる範囲が基準となります。
自由に試食できる場合でも、試食の目的は商品を購入するかどうかを判断するためです。販促目的の範囲を超えて試食をすれば、この場合も窃盗罪に該当する可能性はあると言えるでしょう。
実演販売員の許可があれば、ある程度は大丈夫
試食コーナーに実演販売員がいる場合は、少し事情が変わります。実演販売員がいる試食コーナーの場合、そもそも試食自体、実演販売員の許可を得なければなりません。そのため、何度となく試食をしたとしても、あくまでも許可を得たうえでの行為とみなされ、窃盗罪などは成立しません。
ただし、顧客側が何度もしつこく要求し、実演販売員が断り切れずに試食を認めてしまう場合もあり得ます。あまりにもしつこく実演販売員に試食を強要したような場合、強要罪などが適用される可能性があるので注意が必要です。
まとめ
試食の目的は買うか買わないかの判断材料にするためです。そのため、無制限に食べたり、実演販売員に無理やり試食を要求したりするのはマナー違反ですし、最悪の場合、犯罪となるかもしれません。
くれぐれも節度をもって試食するようにしましょう。
出典
e-Gov法令検索 刑法
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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