更新日: 2023.11.22 子育て

子ども4人を幼稚園から大学まで「公立校」に通わせるのと「私立校」に通わせるのとでは、約6000万円の差がある!?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

子ども4人を幼稚園から大学まで「公立校」に通わせるのと「私立校」に通わせるのとでは、約6000万円の差がある!?
子どもを育てるうえで、何よりも気になるのが教育費です。子ども4人を大学まで通わせた場合、公立校と私立校では大きな開きがあります。ここでは、子ども4人を幼稚園から大学まで通わせるケースを想定して、公立・私立を教育費の面で比較します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

【公立・私立】幼稚園から大学までの教育費の差は子ども4人で約6345万円

幼稚園から高校までの15年間で比較すると、私立学校は公立学校より3倍強の教育費がかかります。
 
文部科学省が公表している「令和3年度子供の学習費調査」によると、幼稚園から高校までの学習費(教育費)総額は以下のとおりです。
 

公立のみ:574万4201円
私立のみ:1838万4502円

 
15年間の教育費では、公立と私立で3倍強の開きがあります。
 
上記は子ども1人当たりの金額ですので、4人の場合はトータルで以下の費用が必要です。
 

公立:2297万6804円
私立:7353万8008円

 

最も差が出るのは小学校

幼稚園から大学までのうち、学習費総額の差が最も開くのは小学校です。
 

(6年間の学習費)
公立:211万2022円
私立:999万9660円

 
私立小学校では、公立の5倍近くの学習費がかかります。
 
学習費の差が開く主な原因は学校教育費(授業料)です。私立小学校では、公立小学校よりも授業料がかかります。学習費の総額に占める授業料の比率は57.7%、6年間の合計額は576万6078円です。
 
授業料は学校によって異なるため、授業料の低い学校を選ぶことでトータルの教育費を抑えられます。
 

大学では学部によって学費が変わる

大学の場合、理系と文系では学費が異なります。入学費用+在学費用の具体的な金額は以下のとおりです。
 

(国公立)
約499万4000円
子ども4人の場合:約1997万6000円

 

(私立)
文系:約717万円
子ども4人の場合:約2868万円
 
理系:約821万7000円
子ども4人の場合:約3286万8000円

 

結論:子ども4人で約6345万円の差額あり

ここまでの費用を子ども4人分で計算してまとめます。
 

幼稚園〜高校 学習費総額

公立:2297万6804円
私立:7353万8008円

 

大学 入学費用+在学費用

国公立:約1997万6000円
私立文系:約2868万円
私立理系:約3286万8000円

 
幼稚園〜高校まで公立かつ、大学は国公立に通った場合にかかる総額は約4295万円です。幼稚園〜高校まで私立で、大学は私立理系に通った場合にかかる総額は約1億640万円のため、その差額は約6345万円となります。
 

教育費を抑えるポイント

いくつかのポイントを押さえることで、総費用の削減が可能です。今回は、一般家庭で実践できる、教育費節約のポイントを解説します。
 

通学費を抑える

通学費用も無視できないコストです。特に私立学校の場合は学区の制約がないため、公共交通機関を利用しただけでも、まとまった費用が発生します。
 
例えば自宅から電車通学が必要なケースにおいて、電車賃が往復で500円かかる場合の交通費は、月に1万円前後です。子ども4人を全員同じ距離の学校に通わせるならば、それだけで4万円もかかります。
 
そのため、できる限り送迎や自転車の活用などで、費用を抑える方法をおすすめします。
 

学費だけでなく学習塾の費用も考えよう

今の時代、学校と併せて、学習塾に通う子どもが増えています。予算と授業料のバランスを考えたうえで、無理なく通える塾を選ぶことで、教育費の削減が可能です。
 
子ども4人を大学卒業まで面倒を見るためには、公立学校の場合は約4295万円、私立学校の場合は約1億640万円の教育費がかかります。早い段階で将来必要な教育費を見積り、少しずつ積み立てておくことで、教育資金不足の不安に備えられます。
 
塾の月謝や通学費用を見直すことで、教育費を適切にコントロールしましょう。
 

出典

文部科学省 「令和3年度子供の学習費調査」表1 学校種別学習費総額の推移(1ページ)、表9 幼稚園3歳から高等学校第3学年までの15年間の学習費総額(18ページ)

日本政策金融公庫 令和元年度「教育費負担の実態調査結果」 図-6 高校卒業後の入学先別にみた卒業までに必要な入在学費用(子供1人当たりの費用(年間平均額の累計))(子供1人当たりの費用(年間平均額の累計))(7ページ)

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

【PR】子どもの教育費はいくらかかるの?かんたん30秒でシミュレーション

ライターさん募集