更新日: 2023.11.28 その他暮らし

なぜか財布から「長野オリンピック記念硬貨」を発見! 売ったらいくらになる? 額面以上で買い取られるケースもあるの?

執筆者 : 橋本典子

なぜか財布から「長野オリンピック記念硬貨」を発見! 売ったらいくらになる? 額面以上で買い取られるケースもあるの?
「あれ? これ、記念コインですよ。使っちゃって大丈夫ですか?」
 
筆者がそう言われたのは、近所のコンビニのレジで500円玉を出したときのことでした。記念硬貨などもらった覚えも購入した覚えもないため、これは「普通の500円玉」として世の中に流通していたのでしょう。
 
興味を持った筆者はその500円玉を持ち帰り、インターネットでいろいろ調べてみました。本記事では、記念貨幣の概要や注意点、売却、交換方法などについて説明します。
橋本典子

執筆者:橋本典子(はしもと のりこ)

特定社会保険労務士・FP1級技能士

記念貨幣とは?

記念貨幣が最初に発行されたのは、1964年の「東京オリンピック記念千円銀貨幣」です。財務省によると、記念貨幣は「内閣の閣議決定を経て、国家的記念事業として発行される」ようです。
 
国家的事業とは、皇室の御慶事や国家的事業の完成、オリンピック、万国博覧会などが挙げられています。これまでにも「青函トンネル開通記念」や「瀬戸大橋開通記念」、「沖縄復帰20周年記念」などをはじめ歴史的な出来事があるたびに、たくさんの記念貨幣が発行されています。
 

記念貨幣の価値は「額面」

記念貨幣は普通のお金として使えます。通貨としての価値は額面で判断されるため「500円なら500円」、「5000円なら5000円」です。
 
そして記念貨幣は売却もでき、実際に店舗やインターネットサイトで売買されています。通貨として使うときには額面の価値しかありませんが、発行年数や発行枚数などにより希少価値が高まれば、プレミア価格で買い取られることもあるようです。
 

記念貨幣の注意点

記念貨幣は、実店舗では通常のお金として使えます。しかし、いろいろな素材で作られていたり、大きさが異なったりするため、記念貨幣によっては自動販売機などでは使えないこともあるようです。使用の際には銀行などの窓口に持参して、通常の貨幣に取り換えてもらいましょう。
 

記念貨幣の交換は手数料がかかる?

では記念貨幣を通常のお金と交換するために、手数料はかかるのでしょうか?
 
銀行などの金融機関の窓口により、交換手数料が無料な場合や一定枚数以上は手数料がかかるケースなど、対応が異なるようです。そのため記念貨幣を交換したいときは、あらかじめ手数料がかかるかを調べておきましょう。
 

筆者が持っていた500円玉は

図表1が、筆者の元に紛れ込んだ500円玉です。調べてみたら1998年発行の「長野オリンピック記念(第3次)500円白銅貨幣」というものでした。表の図柄は「フリースタイルスキー」のようです。表面の汚れ方に、流通の跡が感じられます。
 
【図表1】


筆者撮影
 

長野オリンピック記念貨幣の売却相場は?

買取業者の公式ホームページによると、「長野オリンピック記念(第3次)500円白銅貨幣 フリースタイルスキー」の最高価格は2023年11月時点で「680円」でした。他の貨幣を見ても、額面とそれほど変わらない金額です。
 
ちなみに記念貨幣は、表面に傷などがないきれいな状態の方が高値になりやすいようです。記念貨幣を購入する場合、コレクション目的の人が多いのですから鑑賞に堪える状態のものに需要があるのでしょう。
 

まとめ

記念貨幣は1964年に発行されて以来、数多く発行されています。そのため、世の中に流通しているものも少なくないでしょう。
 
電子マネーが主流になり、現金を持ち歩く機会は少なくなっていますが、時には財布の中の貨幣をチェックしてみると、何か発見があるかもしれません。
 

出典

財務省 通貨 過去に発行された記念貨幣は、現在でもお金として使えますか
独立行政法人造幣局 記念貨幣一覧
 
執筆者:橋本典子
特定社会保険労務士・FP1級技能士

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