毎週末500kmドライブすると「ガソリン代」はどれくらいかかる？

ドライブが好きな方のなかには、毎週末、仕事が休みになると長距離ドライブに出かけることも多くあるのではないでしょうか。週末のドライブで遠出をすると、さまざまな景色を楽しめて気分もリフレッシュできるでしょう。しかし、気になるのが、近年、高騰し続けるガソリン代です。
 
本記事では、毎週末500kmのドライブに出かけると、どれくらいのガソリン代がかかるのかを計算してみます。燃費のいい走行の仕方も紹介していますので、ドライブが好きで頻繁（ひんぱん）にお出かけする方は参考にしてください。

毎週末500kmドライブする際のガソリン代

まず、現在のガソリン代がいくらなのか把握しておきましょう。資源エネルギー庁が発表する石油製品価格調査の結果によると、2023年10月18日時点のレギュラーガソリンの価格は 「174.7円/L」 です。
 
今回は近年増えているハイブリッド車から 「トヨタ プリウス」 を一例として採用し、試算します。プリウスの燃費は、WLTCモードで 「26.0km/L」 です。
 
プリウスで500km走行した際のガソリン代は以下のように算出できます。
 
500km÷26.0km/L×180.5円/L＝約3360円
 
では、次に同じ距離を公共交通機関で出かけた場合と比較してみます。
 

東京から片道500km程度で行ける場所1：大阪府

東京から片道500km程度走行して行ける場所としては、大阪府があげられます。東京駅から大阪駅までの距離は、約556kmです。時間にすると、およそ6時間10分かかります。
 
新幹線で東京駅から大阪駅まで向かう場合、およそ2時間50分で到着し、料金は約1万4000円です。車でのドライブのほうが費用はかなり安く済みますが、時間は2倍以上かかることが分かります。車では時間がかかるぶん道中の景色を楽しみつつ、寄り道もしながら目的地へ向かうのもいいかもしれません。
 

東京から片道500kmで行ける場所2：岩手県

東京から片道500kmで行ける場所として代表的な例をもう一つ、今回は岩手県までのガソリン代を紹介します。東京駅から岩手県花巻市までは約507kmです。時間にすると、およそ5時間39分かかります。
 
東京駅から盛岡駅まで新幹線を利用し、JR東北本線に乗り換えることで花巻駅に到着するとします。その場合の料金は約1万5000円で、かかる時間はおよそ3時間24分です。こちらも2倍弱の時間がかかりますが、費用は車のほうがかなり安く済みます。車で観光しながらのんびり目的地に向かうのもいいでしょう。
 

燃費のいい走り方のポイント

ガソリン価格が上昇するなか、ガソリン代の支払いは大変だけど、ドライブにも行きたいと考えている方は多いのではないでしょうか。最後に、週末ドライブが趣味の方に向けて、燃費のいい走行のポイントを2つご紹介します。余計なガソリン代は節約しながら、趣味のドライブを楽しみましょう。
 

停止するときはエンジンブレーキを活用

信号や踏切などの手前で停止するときは、アクセルペダルをぎりぎりまで踏まず早めに離しましょう。エンジンブレーキを利用して減速することで、燃費の向上が期待できます。停止するときだけではなく、下り坂やスピードを緩めるときなども早めにアクセルから足を離すことを意識するだけで、燃費の改善につながります。
 
また、スムーズな運転は燃費をよくするだけではなく車の負担も軽減されるため、ぜひ意識してドライブしてみてください。
 

タイヤの空気圧をチェックする

タイヤの空気圧が低い状態だと、燃費の悪化につながります。そのため、定期的に点検を受けて、タイヤの空気圧を適正に保つようにしましょう。タイヤの空気圧が低いと走行中にタイヤが変形し、回転時の抵抗が大きくなり燃費が悪くなってしまいます。空気圧を調整してタイヤが回転するときの摩擦を減らしましょう。
 

まとめ

スムーズな運転を心がけることで、車の燃費がよくなることが分かりました。コツを押さえてガソリン代を節約しながら、週末の長距離ドライブをぜひ楽しんでください。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー