実家にある墓の管理が面倒です。罰当たりかもしれませんが、撤去は可能でしょうか。

配信日: 2023.12.03 更新日: 2023.12.04

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実家にある墓の管理が面倒です。罰当たりかもしれませんが、撤去は可能でしょうか。
先祖代々守り継がれてきたお墓ですが、価値観の変化や継承者不足などによってその維持が難しくなるケースも増えてきています。可能であるならばお墓を撤去したい、と考えている人も多いのではないでしょうか。
 
最初に回答を述べると、お墓の撤去は可能です。今回は、その際にはいくらくらいの費用がかかるのか、詳しく解説します。
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お墓の撤去は可能!

お墓を撤去することを「墓じまい」といいます。一般的には、墓じまいでお墓を解体し、撤去した場合は、何か別の方法でご先祖さまを供養します。たとえば、よりお墓参りやお墓の管理がしやすい別の土地に移したり、永代供養に切り替えたりなどです。何らかの理由でお墓を守れない場合には、こうした墓じまいを行いましょう。なぜなら、そうしないと無縁墓になってしまうからです。
 

お墓を撤去する際にかかる費用は?

墓じまいでお墓を撤去する際には、お墓のあった場所をさら地にし、管理者に返還しなければなりません。そのための費用が必要です。また、他にもお寺へのお布施などの費用が発生します。
 
一般的にお寺でお墓を管理してもらっている場合は20万〜50万円程度、そうでない場合は10万〜15万円程度かかるといわれています。ただし、実際の費用はお墓の状態や地域によって異なります。正確な費用はお墓の管理者やお墓のある自治体などに問い合わせることが大切です。
 
お墓の撤去に費用がかかる項目としては、以下のようなものが挙げられます。
 

・墓石の撤去

墓石の撤去には工事が必要です。工事費用はお墓の大きさや墓石の量などによって変わります。多くの場合、墓地の管理者が契約している石材店が行ってくれるので、事前に見積もりをとっておきましょう。目安としては、1平方メートルあたり10万〜15万円程度であることが多いです。また、ご遺骨を取り出す場合には、追加費用として別途3万~5万円程度が必要になります。
 

・お寺へのお布施

ご遺骨を取り出す場合、現在お墓の中に入っている魂を抜くための儀式である閉眼供養を行います。その際、僧侶にお布施を渡さなければなりません。お布施はお寺によってさまざまです。一般的には、普段の法要で納めている額と同程度でよい、といわれています。
 

・離檀料

お寺によっては、お墓を撤去して檀家を離れる場合に離檀料を請求することがあるので注意しましょう。離檀料がいくらなのかもお寺によって異なりますが、一般的には普段の法要で納めている額の2〜3倍程度だといわれています。
 

・移転先の墓地における納骨や法要

お墓を別の場所に切り替える場合には、新たな墓地や納骨堂、永代供養墓などの取得費が発生します。また、移転先がお寺の場合、移転先の僧侶へのお布施も必要となるでしょう。その際の費用の目安は、通常の法要と同程度です。
 

・行政手続きのための手数料

お墓を撤去したり切り替えたりする場合には、役所に以下のような書類を提出しなければなりません。たとえば、改葬許可申請書や埋葬証明書、納骨証明書などです。これらの書類を取得するために数百〜1500円程度の手数料が必要となります。
 
また、これらの手続きを行政書士などの専門家に依頼する場合には、その費用が必要です。手続き代行の費用相場は、一般的に10万〜20万円程度といわれています。
 

墓じまいにかかる費用や手続きを把握しておこう!

何らかの理由でお墓を継承するのが難しい場合には、撤去することが可能です。しかし、そのためには費用と何らかの手続きが必要になります。そのため、いくらぐらいの費用がかかり、具体的にどのようなことをしなければならないのかをしっかり把握しておきましょう。
 
また、現在お墓がどうなっているのか、といった状況を確認しておくことや、お墓の撤去について他の親族と相談しておくことも大切です。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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