更新日: 2023.12.04 その他暮らし

片道20kmの道のりを毎日「原付」で通学したら、ガソリン代はいくらかかる?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

片道20kmの道のりを毎日「原付」で通学したら、ガソリン代はいくらかかる?
自宅から職場や学校まで片道20kmほどなのに、電車やバスを使うと最寄り駅から数十分歩かなければならず、公共交通機関では少し不便な場所への通勤・通学をされている方もいるでしょう。しかし、車やバイクを利用したいと考えたときに気になるのが費用です。
 
今回は、本体価格や維持費を抑えて気軽に乗れる原付を利用した場合のガソリン代を紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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片道20kmを原付で通学するのにかかるガソリン代はいくら?

週5日、原付で片道20kmの道のりを往復、月20日間通学すると仮定した場合のガソリン代を算出していきます。2023年11月20日時点のレギュラーガソリン価格は173.7円/Lです。
 
計算には、原付のWMTCモード値の燃費率を用います。WMTCモード値とは、国連自動車基準調和世界フォーラムで作成された世界統一基準(GTR)で、実際の燃費により近い値とされています。ガソリン代を算出する計算式は以下のとおりです。
 
ガソリン価格 × 走行距離 ÷ 車の燃費=ガソリン代
 
それでは、モデルごとのガソリン代価格を計算していきましょう。
 

ヤマハ発動機株式会社:ビーノ

ビーノは、初代モデルが1997年に発売されているロングセラーモデルです。レトロポップなデザインが女性からの人気も集めています。
 
ビーノの価格や性能は以下のとおりです。
 

メーカー希望小売価格:

21万4500円(消費税込み)
 

燃費性能

・国土交通省届出値:定地燃費値:80.0km/L(30km/h)
・WMTCモード値:58.4km/L
 
173.7(円/L)×40(km/日)×20(日)÷58.4(km/L)=約2379円
 

スズキ株式会社:アドレスV50

アドレスV50はスポーティーなデザインが特徴的で、小さいながらも力強い走りを見せてくれます。
 
アドレスV50の価格や性能は以下のとおりです。
 

メーカー希望小売価格:

19万3600円(消費税込み)
 

燃費性能

・国土交通省届出値:定地燃費値:66.0km/L(30km/h)
・WMTCモード値:52.8km/L
 
173.7(円/L)×40(km/日)×20(日)÷52.8(km/L)=約2631円
 

原付の魅力を知ろう

原付には、車にはない魅力があります。こちらでは、原付の魅力を3つ紹介します。
 

高い燃費性能

原付の魅力は燃費性能の高さです。メーカーやモデルによって差はありますが、50~70km/Lほどのモデルも多く販売されており、ランニングコストを抑えて通勤や通学を行いたい人にはおすすめの移動手段といえるでしょう。
 

車の免許で運転できる

原付は正式には原動機付自転車といい、運転するためには「原動機付自転車免許」が必要ですが、車を運転するために上位の「普通自動車免許」を取得すると、下位の「原動機付自転車免許」が不要になります。
 
つまり、自動車免許を取れば必然的に50㏄以下の原付が運転可能なのです。わざわざ原付の免許を取得する必要がないため、バイクの中でも気軽に乗れる点がうれしいポイントです。
 

本体価格・維持費が安い

原付は本体価格や維持費を安く抑えられる点も魅力の一つです。本体価格はメーカーや車種、モデルによって異なりますが、250㏄や400㏄よりも価格を抑えたタイプが多く販売されています。また、排気量が小さいため維持費も安い点がうれしいメリットです。
 

原付で維持費と交通費を節約しよう

今回は、原付を通勤や通学で利用した場合にかかるガソリン代を計算してみました。多くの原付は燃費性能に優れた特徴を持っているため、通勤・通学はもちろん、ちょっとした買い物にも活躍してくれるでしょう。
 
多くのメーカーからさまざまなモデルが出ているため、性能を見つつも自分好みのデザインも見つけられます。本体価格や維持費も車に比べて抑えられるため、交通費を抑えて通勤・通学したいと考えている方は、原付の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
 

出典

経済産業省資源エネルギー庁 調査の結果|石油製品価格調査
一般社団法人日本自動車工業会 二輪車の燃費『WMTCモード値』
ヤマハ発動機株式会社
スズキ株式会社
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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