更新日: 2023.12.05 その他暮らし
就寝時、エアコンを消すだけで「電気代」はいくら節約できる?
しかし、原則使用時間が減るとその分電気代はかかりません。そこで今回は、就寝時(7時間)にエアコンを消した場合、どれほど電気代が節約できるかを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
エアコンを7時間使用した場合の電気代
エアコンは製品や使用環境によって消費電力に違いが見られます。一般的には、消費電力は500〜800ワットほどです(8〜12畳用の場合)。
今回は700ワットのエアコンを7時間使用したとして、電気代を計算してみましょう。1日当たりの電気代は約147円、毎日7時間使用した場合1ヶ月で約4410円かかります(電気代単価30円/キロワットアワーで計算)。
そのため、寝ている7時間にエアコンを消すと、月に約4410円の節約につながるといえます。
しかし上記の値は、7時間ずっと700ワットで運転した場合の電気代です。エアコンの暖房における消費電力は、100〜2000ワットと幅があるのです。自動運転で使用すると、室温によって消費電力を調整してくれるため、もっと電気代が安くなる可能性が考えられます。
エアコンにおける消費電力の変動
エアコンは、電源を入れて稼働し始めるときに多くの電力を消費します。そのため、電源をこまめに入り切りすると、状況によっては電気代が高くなるおそれがあるのです。
ダイキン工業株式会社では、エアコンの暖房をつけっぱなしにした場合と、生活に合わせてこまめに入り切りした場合とでの電気代を比較検証しています。今回はそのデータを基に、消費電力の変動を見てみましょう。
表1
つけっぱなし | こまめに入り切り | |
---|---|---|
時間帯 | 消費電力量 (キロワットアワー) |
消費電力量 (キロワットアワー) |
深夜~早朝 (23時~6時) |
3.5 | 0.3 |
日中 (6時~18時) |
5.7 | 8.9 |
夜間 (18時~23時) |
3.4 | 2.4 |
※ダイキン工業株式会社「エアコン暖房を「つけっぱなし」にするのと「こまめに入り切り」するのでは、どちらの電気代が安くなるの?」を基に筆者作成
つけっぱなしとこまめに入り切り、どちらのパターンも消費電力量には変動が見られます。両者を比べてみると、つけっぱなしの場合は、こまめに入り切りしたパターンほどの大きな消費電力の差は見られません。
しかし、生活に合わせてエアコンを入り切りした場合は、時間帯によって消費電力の変動が大きくなっていることが分かります。
就寝時のみエアコンを消した場合は、寝ている間に室温が下がると考えられることから、朝につけたときの消費電力が大きくなることが予測されます。
就寝中にエアコンを消すと月に約4410円節約できる可能性あり
寝ている間の7時間エアコンを消すと、その分の電気代として月に約4410円の節約が可能です。
しかしエアコンを消すことで寝ている間に室温が下がり、翌朝部屋を暖めるために多くの消費電力がかかると予測されます。就寝時のみ消して、翌朝の寒い時間帯に電源を入れた場合、室温によってはかえって電気代が高くついてしまう可能性があるため注意しましょう。
出典
東京電力エナジーパートナー株式会社 従量電灯B・C 従量電灯B
ダイキン工業株式会社 エアコン暖房を「つけっぱなし」にするのと「こまめに入り切り」するのでは、どちらの電気代が安くなるの?表2実証実験2の結果
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー