更新日: 2023.12.08 その他暮らし

賃貸アパートの水道から茶色い水が……。工事の必要があると言われたのですが、さすがに大家負担ですよね?

賃貸アパートの水道から茶色い水が……。工事の必要があると言われたのですが、さすがに大家負担ですよね?
賃貸物件を借りていると、設備や備品に思わぬ不具合が起こることがあります。中でも、ライフラインに関わることは放置するわけにはいきません。生活をするためにも、早めの解決が求められます。
 
とはいえ、状況によっては相応の費用が必要です。今回は、水道水の色が変わっていて工事が必要になった場合、その負担は誰になるのかということを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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大家と住人の負担の線引きは?

今回は、退去の際に必要になる「原状回復」のケースをもとに、水道工事の費用負担について説明します。大家(貸主)と住人(借り主)では、次のように分けるのが一般的です。
 

・貸主が負担するもの

貸主は「経年劣化」と「通常損耗」に関する部分の費用を負担します。経年劣化とは、建物の老朽化にともなう不具合全般を指します。そして、通常損耗とは普通の使い方をしていて摩耗したり変色したりすることです。
 
例えば、日差しによって変色した壁紙や畳などが該当します。家具を置いていてクッションフロアやカーペットにへこみができたときの張り替えなども、通常は貸主の負担です。
 

・借り主が負担するもの

借り主は「借り主の責任でできたキズや汚れ」の修理費用を負担することになっています。例えば、家具の搬入でできた壁のキズや子どもの落書きなどは借り主の責任によるものです。
 
また、本来は貸主が負担する部分でも「不具合に気づいていて放置したことによる故障」なども借り主に費用の負担が求められます。例えば、水漏れを放置して壁にカビが生えた場合などが該当します。
 

水道の工事費用は大家負担が一般的

今回のケースは「水道から茶色の水が出た」ということで、水道管の経年劣化が原因と考えられます。設備にあたる部分でもあり、貸主である大家が工事費用を負担するのが一般的でしょう。
 
とはいえ、住人が業者に連絡した場合、まず住人に工事の必要性を伝えてくるのが通常です。それでも、故意に原因を作ったわけではない限り、工事費用を負担する必要はありません。
 

修繕や工事が必要になったときの注意点

賃貸物件に住んでいて何か不具合が起こったときは、まず管理会社に報告しましょう。管理会社が入っていない場合は、直接大家に報告することです。勝手に工事や修繕を依頼することは避けたほうがよいでしょう。
 
水漏れのような緊急性が高い場合で、すぐ管理会社や大家に連絡がつかないときは直接見てもらう必要があります。それでも、できるだけ応急処置程度にとどめてもらうようにしましょう。
 
通常、物件ごとに修繕や工事を依頼する業者は決まっています。それ以外の業者に依頼すると、不都合な部分が出やすいためです。
 
例えば、材質が変わったり費用が高くついたりと、後でトラブルの原因になります。もしも見てもらったときは聞いたままの状況を管理会社または大家に伝え、勝手に判断しないようにしましょう。
 

賃貸物件の水道工事費用は大家負担が一般的

経年劣化が原因と考えられる場合、通常は大家が工事費用を負担します。水道であれば設備になるので、そもそも借り主が負担する部分ではありません。
 
ただし、何か原因になるような行為をしていれば話は別です。どういった経緯で水の色がおかしいのか、大家や管理会社にきちんと説明しましょう。また、業者を呼んでも勝手に工事の発注までしないよう注意が必要です。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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