更新日: 2023.12.12 その他暮らし

「聖徳太子」の1万円札を発見! 当時の1万円を「今のお金」に換算するといくらになるの? 昭和33年頃の物価についても確認

「聖徳太子」の1万円札を発見! 当時の1万円を「今のお金」に換算するといくらになるの? 昭和33年頃の物価についても確認
聖徳太子の肖像が描かれた1万円札は、40代より上の世代には懐かしいお札ではないでしょうか。すでに発行が停止されていて実物を手にする機会はほとんどないため、発見したのであれば貴重です。
 
ところで、聖徳太子の1万円札が発行され始めた頃の1万円は、今のお金に換算するといくらになるのでしょうか。お札の肖像が変更される理由や当時の物価などとともに解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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お札の肖像が変更される理由

お札は、一定期間経過後に肖像や全体のデザインなどが変更されて新紙幣に切り替わります。これを「改刷」といいます。一体、なぜ改刷する必要があるのでしょうか。
 

・新紙幣に切り替わる理由

改刷が行われるのは、偽札を防止するためです。改刷によって新たな偽造防止技術を施すとともに、肖像の人物や全体のデザインも一新することで偽札の流通を防いでいるのです。
 

・肖像の決まり方

改刷が決定すると、日本銀行、財務省、国立印刷局の3者が肖像の人物の選定や、全体のデザインなどの協議に入ります(最終決定者は財務大臣)。肖像に選ばれるのは、国民が世界的に誇れるとともに一般的によく知られていて、なるべく精密な画像が入手できる人物です。
 

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昭和33(1958)年の1万円を今のお金に換算してみると?

聖徳太子の1万円札は、昭和33(1958)年12月1日に発行が開始されました。では、この当時の1万円を今のお金に換算するといくらになるのでしょうか。
 

・過去の1万円を今のお金に換算する方法

過去の1万円を、今のお金に正確に換算することはできません。ただし、当時の企業物価指数と消費者物価指数が今の何倍なのかを算出することで、おおよその違いを知ることは可能です。そのためには、今の企業物価指数や消費者物価指数を過去の同指数で割る必要があります。
 

・算出結果

令和5(2023)年10月の企業物価指数は119.1、昭和35(1960)年の企業物価指数は48.0となっています。この数値を使った算出結果は以下の通りです。
 
令和5(2023)年10月の企業物価指数119.1/昭和35(1960)年の企業物価指数48.0=2.48
 
令和5(2023)年10月の企業物価指数は、昭和35(1960)年の同指数の2.48倍という結果が出ました。つまり、聖徳太子の1万円札が発行され始めた頃の1万円を今のお金に換算すると、2万5000円程度ということになります。

なお、企業物価指数は昭和35(1960)年から、消費者物価指数は昭和45(1970)年からの記録しかありませんでした。そのため、昭和33(1958)年により近い、昭和35(1960)年の企業物価指数で算出しています。
 

昭和33(1958)年の1万円では何が買えた?

聖徳太子の一万円札が発行され始めた昭和33(1958)年頃の主な物価を知ることで、当時1万円あれば何がどれくらい買えたのかが分かります。
 

・昭和33(1958)年頃の主な物価

昭和33(1958)年の東京都における米10kgの平均小売価格は870円、インスタントラーメンは1袋35円、缶ビールは1缶(350ml)75円でした。そのため、1万円あれば、東京都で小売販売されていた米が110kg、インスタントラーメンが285袋、缶ビールが133本買えたことになります。
 

聖徳太子の1万円札は今も使える!

肖像が聖徳太子の1万円札は今もお金として有効のため、流通しているお札と同様に使うことができます。また、旧札は希少価値などから額面以上の高値で取引されることがありますが、聖徳太子の1万円札は発行枚数が多かったことから、旧札としての価値はほとんどありません。そのため、旧札市場では額面以上の買い取り価格は期待できないでしょう。
 
ただ、聖徳太子の1万円札をATMやお釣りなどで手にする機会はほぼないため、お金に困っていないのであれば大切に保管しておくのもいいでしょう。
 

出典

日本銀行 昭和40年の1万円を、今のお金に換算するとどの位になりますか?
国立印刷局 お札の基本情報 過去に発行されたお札
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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