ガードレールに追突したため「ロードサービス」を頼んだら「30万円請求」された…!これってぼったくり?
配信日: 2023.12.10 更新日: 2023.12.12
自動車保険に付帯しているロードサービスやJAF(一般社団法人 日本自動車連盟)などでは、無料でけん引してくれるケースもあることを考えると、30万円という金額は高額といえるかもしれません。そこで今回は、事故を起こした際のロードサービスの料金事情と、トラブルに遭わないための対策についてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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事故時のロードサービスの費用相場は?
ガードレールに追突して車が動かなくなると、ロードサービスを利用して、車を修理工場までけん引してもらう必要があります。自動車保険に付帯されているロードサービスやJAFを呼ぶ場合、状況や距離にもよりますが、無料でけん引してもらえるケースもあります。
では、無料で利用できるロードサービスがない場合は、どれくらいの費用が発生するのでしょうか。会員でない方がJAFのロードサービスを利用した場合の費用相場は、表1の通りです。
表1
場所 | 時間帯 | 料金目安 |
---|---|---|
一般道路 | 昼間 | 1万3130円+けん引料(1キロメートルあたり730円) |
夜間 | 1万5230円+けん引料(1キロメートルあたり730円) | |
高速道路 | 昼間 | 2万1520円+けん引料(1キロメートルあたり730円) |
夜間 | 2万4650円+けん引料(1キロメートルあたり730円) |
※JAF「ロードサービスの料金を調べる」を基に筆者作成
JAF会員であれば、15キロメートルまでは無料でけん引してもらえます。
しかし、JAF会員でない方がロードサービスを利用する際は、15キロメートルをけん引してもらった場合に、場所や時間帯に応じて2万4080~3万5600円の費用が発生します。距離が104キロメートルを超えない限り、請求額が10万円以上になることはありません。
ロードサービスの詐欺被害に遭わないために
国民生活センターによると、「自動車のトラブルに慣れていない消費者が慌ててインターネットで検索して、ロードサービス業者に依頼しているケースが多い」とのことです。その結果、事前説明のない料金が発生して、高額請求されるなどのトラブルが生じています。
「ガードレールに追突したため、ロードサービスを呼んだら、30万円を請求された」といった場合は、詐欺被害に遭っている可能性があります。
ロードサービスの詐欺被害に遭わないためのアドバイスをまとめると、以下の通りです。
・自動車のトラブル時は、契約している損害保険会社や保険代理店に問い合わせる。
慌ててインターネットを検索してロードサービスを呼んだために、トラブルに発展するケースが多く見受けられます。自動車保険にはロードサービスが付帯しているケースが多いため、まずは契約している損害保険会社や保険代理店に問い合わせるとよいでしょう。
・ロードサービス業者の広告をうのみにしない。
「基本料金2480円~」など、格安を売りにしている場合でも、状況次第で追加料金が発生することがあります。「緊急対応費」「祝日対応費」などが別途請求されるケースもあるようです。契約内容や料金、キャンセル料の有無についても、事前にしっかりと確認しましょう。
・請求額や作業内容に納得できない場合は、説明を求める。
請求額が高額だとか、何かしらの作業があった場合は、詳細を説明してもらいましょう。納得したうえで、後日支払うことを示しつつ、その場での支払いは断ってください。しつこく請求を迫られて身の危険を感じる場合は、警察に連絡するのも一つの方法です。
・トラブル時は、消費生活センターなどに相談する。
事前説明のない高額請求やキャンセル料などでトラブルになった場合は、消費生活センターなどに相談できます。場合によっては、クーリングオフが適用される可能性があります。
ロードサービスを呼ぶときは慌てずに! 事前に準備して落ち着いて対応しよう
インターネットで依頼したロードサービスで、高額請求などのトラブルが急増しています。事故でロードサービスを利用する際は、慌てずに冷静に対応することが重要です。トラブルに備えて、契約している自動車保険の内容を確認して、連絡先などをメモしておくとよいでしょう。
出典
一般社団法人 日本自動車連盟(JAF) ロードサービスの料金を調べる
独立行政法人 国民生活センター インターネットで依頼したロードサービスのトラブル急増 ―20歳代や学生は特に注意を!―
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー