更新日: 2023.12.13 その他暮らし

「朝食抜き」にした場合、節約効果はどれくらい? 健康面も心配です。

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「朝食抜き」にした場合、節約効果はどれくらい? 健康面も心配です。
朝食を抜くことは、一見すると時間もお金も節約できる方法のように感じられますが、本当にそうでしょうか? また、経済的に節約になったとしても、健康面で大丈夫なのか気になるところですよね。
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朝食を抜く人の割合はどれくらい?

厚生労働省の「令和元年国民健康・栄養調査報告 全体版」によると、朝食を抜く人の割合は12.1%という結果になっています。昼食を抜く人の割合4%、夕食を抜く人の割合は4%なので、3食の中では最も欠食する人が多い結果となっています。
 

朝食抜きの節約効果はどれくらい?

まずは、お金の面から見ていきましょう。朝食にかける平均的な費用は、日経新聞の記事によると一人あたり約402円程度と紹介されています。もし毎日これがなくなると考えると、月間12462円の節約になりまう。
 
また典型的な朝食として、卵焼き1個、食パン1つ、ソーセージ2個、想定してみましょう。総務省統計局の2022年「小売物価統計調査(動向編)」によると下記の結果になっています。
 
卵(10個入り):228円
ウィンナーソーセージ(100g):185円
食パン(1kg) :471円
※「都道府県庁所在市及び人口15万以上の市」の平均額
 
これらを1食分にざっくり換算してみます。
 
卵1個 228円÷10=22.8円
ウィンナーソーセージ2個(1個22gで計算) 22g×2=44g  44g=81.4円
食パン1つ(6個入り360gで計算)  1g 0.471円 360g=169.56円 1つ=28.26円
合計:1食当たり132.46円
月間で見ると4106円の節約になります。
 
上記は朝食を自炊した場合ですが、コンビニであんぱん1個、カレーパン1個、野菜ジュース1個を買う場合を想定すると以下の料金になります。
※厚生労働省「小売物価統計調査(動向編)」のパン食品の中からピックアップ。
 
あんぱん 96円
カレーパン 108円
野菜ジュース 92円
合計:1食当たり296円
月間で見ると9176円の節約になります。
 
また外食すると大まかにワンコイン(500円)くらいでしょうか。その場合は月間1万5500円の節約になります。このように計算してみると、朝食抜きの節約効果は大きいと言えるのではないでしょうか。
 

朝食抜きの健康への影響

次に、健康面での影響を考えていきたいと思います。朝食は1日の活動に必要なエネルギーを補給する大切な食事と言われています。人によっては朝食を抜くことで体に必要な栄養が不足し、集中力の低下や体調不良を引き起こす可能性も考えられます。
 
また朝食を抜く習慣がある人は、昼食や夕食で過剰に食べてしまう傾向があり、肥満や生活習慣病のリスクを高めることも指摘されています。健康を守りつつ節約をするためには、栄養バランスを考えた食事を心掛けることが必要そうです。
 

朝食抜き以外にも、さまざまな節約方法があります

朝食を抜くことで節約にはつながりますが、人によっては健康面のリスクも考えられます。家計を節約する方法は、光熱費の節約や通信費・サブスクリプションの見直しなど、固定費を削減する方法もあります。
 
またお金の流れを把握するために、家計簿をつけるのも一つの方法です。家計簿をつけるとどこにどれだけ支出しているかがわかります。
 
意外なところで出費が膨らんでいた……など、思わぬ発見があるかもしれません。電子マネーを使用している方なら、アプリ連携で金額が自動入力されるものもありますので、ぜひ検討してみるとよいでしょう。
 

まとめ

朝食を抜くことの節約効果は自炊、コンビニ、外食で異なります。また健康への影響は、個人の生活習慣や体質に大きく左右されることでしょう。節約も大切ですが、それによって健康を損なうことは避けたいですね。毎日の朝食をどうするか、経済的なメリットだけでなく、健康や生活の質を総合的に考慮して決めるとよいでしょう。
 

出典

厚生労働省 令和元年国民健康・栄養調査報告 全体版
総務省統計局 2022年 小売物価統計調査(動向編)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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