更新日: 2019.01.11 家具・片付け
『いろんなものがないと幸せになれない』 は間違い プロに『片付け』を学んでみる
たくさんの洋服を持っていても、もっともっとと買ってしまいます。もちろん洋服だけではありません。新機能を持った家電やいわゆる便利グッズ。誰かから勧められたり、口コミで星の数が多かったりしたら「私も買わなきゃ」と思ってしまいがちです。消費することで経済は循環します。買う行為は悪いことではありませんが、モノを持ちすぎると悩みは尽きないようです。
Text:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士
大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい・・・。
そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、
個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。
新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。
ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。
プロに「片付け」を学んでみる
本やサイトには「片付け」や「収納」に関する情報があふれています。知識を得ることで、ますます現状にストレスを感じている人も多いようです。大抵はbefore→afterの例が載っていますので、afterになっていない自分に対するイライラです。
そこで、サービスをプロに依頼するのも一案だと思います。「お片付けサービス」を取扱う業者は複数あります。内容は、モノの要不要を依頼者と一緒に判断し、整理収納してスッキリ使いやすい空間作りをするというのが一般的です。
料金は、スタッフ2名2時間 14,000円 スタッフ1名3時間 15,000円の例があります。会社によって様々なコースがありますので、利用前に比較すると良いでしょう。
「片付けられない」には、それぞれの理由があるはずです。自分の家でアドバイスを聞きながら作業をすれば、自分のクセも分かるかもしれません。対処の仕方を習えば、綺麗な状態を保つことが期待できます。
他人が家の中に入ることには、メリットとデメリットがあります。メリットは客観的な判断ができることです。プロの個別アドバイスを受けることで、より効率的なやり方を知ることもできます。
一方、自分の汚れた部分をさらけ出すことになりますので、これはデメリットといえるかもしれません。「他人に見られるなんて、それは出来ない」という人もいると思います。
とりあえず荷物を減らしてみる
部屋の荷物を減らす選択肢の一つに “預ける”という方法があります。トランクルームやボックスを利用するものです。
例えば、秋冬物の洋服。参考までに、某社のサイトによると、秋冬服1人分の預ける目安はボックス3箱分。一例では、ダウンや厚手の上着等の衣類からマフラーや手袋といった小物まで、合計45アイテムを預けています。月額保管料300円/箱 取り出し送料800円/箱なので、5か月預けて6,900円です。
この他にも、クリーニングした後、翌シーズンまで保管してもらう方法もあります。これは主にクリーニング店のサービスですが、冬物のコートなどはかさばりますし衣替えに便利です。布団の取り扱いもあります。宅配で授受できる業者も多いので、簡単に利用できます。
保管サービスのデメリットは、預けた分のスペースが空くと、また他のものを増やしてしまう危険があることです。置き場所があると、ついついモノは増えてしまいます。一方で少し片付くと、他の片付けにも“ヤル気”が起こるかもしれません。この点は期待できそうです。
先日、友人と将来の住処について話す機会がありました。今は都内の賃貸マンションに住んでいますが、別に実家があります。リタイア後、何処に住むか?
(1)実家に戻る (2)都内で住み続ける (3)他の場所に住み替える。(1)の場合は、自宅を整理して荷物を実家に運ぶことになります。
(2)(3)を選んでも、いつかは「実家の片付け」があります。「片付け」は、永遠の課題かもしれません。
Text:宮﨑 真紀子(みやざき まきこ)
相続診断士