更新日: 2023.12.17 その他暮らし
最近、車の盗難のニュースをよく見ますが高級車だけですよね? 普通車も防犯対策したほうがいいですか?
以前に比べれば発生件数は減少傾向ですが、気にしておくことは必要です。本記事では、車の盗難の主な目的や手口、狙われやすい場所などを紹介しながら可能な防犯対策についても解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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盗まれるのは高級車だけなのか?
実際には、どのような車が盗難対象になっているのか警視庁のデータをもとに確認していきましょう。
2023年6月に警察庁生活安全企画課が公表した「自動車盗難等の発生状況等について」によると、盗難は車本体に限らずカーナビやナンバープレートも対象になっていることがうかがえます。
同資料の「自動車盗難の実態」で明らかにされているのが、盗難の目的や手口です。主な盗難の目的には、以下のようなものがあります。
・盗んだ車を不正に解体し、中古部品として海外で売却する
・複数の盗難車を合体させて違法に販売する
・盗んだナンバープレートを他の車につけて犯罪に利用する
このように、目的から推測すると必ずしも高級車だけがターゲットになっているとはいえません。そのため、高級車以外であっても上記のようなトラブルに巻き込まれる可能性もあるでしょう。
同資料では、盗まれやすい車としてトヨタのアルファードやレクサス、クラウンといった価格が高めの車種をあげています。ただし、これ以外の車でもカーナビやナンバープレートを盗まれる可能性はあるため、手ごろな価格帯の車であっても警戒しておくことは必要です。
車を盗まれやすいシチュエーションは?
同調査によると、車の盗難が最も多かった時期は2003年で6万4223件です。2022年は5734件で、実際には大幅に減少しています。ただ、2020年以降「キーなし」での盗難が少しずつ増えていることには注意が必要です。
また、以前は駐車場で盗まれるケースが大半を占めていましたが、2022年は大幅に減少しています。一方で、一般住宅から盗まれるケースはそれほど減っていません。手口の1つとして「家に侵入してキーを盗む」というパターンがあるため、自宅に駐車していても十分に注意が必要です。
盗まれないための可能な防犯対策は?
しっかりと施錠することはもちろんですが、盗られやすい場所にキーを置かないことも重要です。イモビライザーなど盗難防止機器の装着をはじめ、ハンドルやホイールの固定器具を活用することも防犯対策となります。
狙われにくくするには、車内に貴重品を放置しないこともポイントの1つです。駐車場を利用する際は、価格の安さだけで選ばずにできるだけ管理された場所を選ぶほうがいいでしょう。自宅での盗難も増えているため、人感センサーライトや防犯カメラの設置なども防犯対策として有効です。
車種に関係なく防犯対策はしっかり行おう
高級車が狙われやすいことは確かですが、それ以外の車でもカーナビやナンバープレート、パーツなどを盗まれるケースもあります。そのため、外出先の駐車場に停めるときは管理が行き届いた場所を選ぶなどの対策は意識しておくといいでしょう。
自宅での盗難も増えているため、可能であればガレージを用意したり防犯カメラを設置したりするなどの対策も必要です。
出典
警察庁 自動車盗難等の発生状況等について
警察庁 令和4年の犯罪情勢
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー