更新日: 2023.12.27 その他暮らし

普通自動車を所持していますが「自動車税」が高くて困っています。「軽自動車」に乗り換えたら安くなりますか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

普通自動車を所持していますが「自動車税」が高くて困っています。「軽自動車」に乗り換えたら安くなりますか?
憧れのマイカーを手に入れたものの、維持費が高くて困っている方も多いでしょう。生活をするうえで車が必要だけど、なるべく維持費は節約したい場合は自動車税の安い車への乗り換えも一つの手段です。
 
本記事では、普通自動車から軽自動車に乗り換えた際に自動車税がどのくらい安くなるのかといった、軽自動車のメリット・デメリットを紹介します。
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普通自動車から軽自動車に乗り換えると税金が安くなる

自動車に課せられる税金の一つとして挙げられるのが、自動車税種別割と軽自動車税種別割です。車の所有者に納付が義務付けられている税金で、毎年4月1日時点の所有者に対して課税されます。金額は自動車の総排気量によって異なります。総排気量によって納税額が変動するため、普通自動車から軽自動車に乗り換えることで税金が安くなるでしょう。
 

総排気量1L以上~1.5L以下の普通自動車に課せられる自動車税種別割

総排気量1L以上~1.5L以下にあてはまる車種は以下のものが挙げられます。

●トヨタ アクア
●トヨタ ヤリス
●トヨタ ルーミー
●日産 ノート
●ホンダ フィット
●スズキ スイフト
●マツダ MAZDA2

自家用車の自動車税種別割は3万500円です。なお、こちらの税額は自動車税種別割のグリーン化特例の適用を受けない場合の税額を算出しています。
 

総排気量1L以下の軽自動車に課せられる軽自動車税種別割

総排気量1L以下にあてはまる車種は以下のものが挙げられます。

●ホンダ N-BOX
●ダイハツ タント
●ダイハツ タフト
●スズキ スペーシア
●スズキ ハスラー
●スズキ ワゴンR
●スズキ アルト
●日産 ルークス

自家用車の軽自動車税種別割は2万5000円です。こちらの税額も、自動車税種別割のグリーン化特例の適用を受けない場合の税額を算出しています。
 

普通自動車から軽自動車への乗り換えで節約できる金額

上記それぞれの車に1年・3年・5年と続けて乗った時、どれくらい支払う税金に差が出るのでしょうか。

総排気量1L以上~1.5L以下の普通自動車の自動車税

1年:3万500円
3年:9万1500円
5年:15万2500円

総排気量1L以下の軽自動車の軽自動車税

1年:2万5000円
3年:7万5000円
5年:12万5000円

軽自動車へ乗り換えると、1年で5500円、3年で1万6500円、5年で2万7500円の節約になることが分かりました。
 

グリーン化特例でさらに減税される

グリーン化特例の対象車であれば、さらに自動車税の減税を受けられます。対象となる車は以下のとおりです。

●電気自動車
●燃料電池自動車
●天然ガス自動車
●プラグインハイブリッド自動車

該当する車の新車新規登録を行った翌年度分は自動車税が75%軽減される、という措置が適用されます。対象期間は令和5年4月1日~令和8年3月31日です。より税金の支払いを抑えたい方は、買い替え時に該当車種も検討するといいでしょう。
 

軽自動車のメリット・デメリット

ここでは、軽自動車のメリット・デメリットを紹介します。
 

メリット

軽自動車ならではの主なメリットは以下のとおりです。

●燃費性能が高い
●取り回しがよく運転しやすい
●車検費用が安い

軽自動車は重量が軽いため、燃費性能が高い車種が多い傾向です。燃費がよい車種を選択すれば、ガソリン代の節約にもつながります。また、ボディサイズが小さいので小回りが利きます。あまり運転に慣れていない方でも、狭い道や方向転換、駐車などがしやすいでしょう。なお、軽自動車はオイル交換や登録料、その他パーツの平均価格も安いので普通自動車よりも車検費用が安い傾向にあるようです。
 

デメリット

軽自動車にありがちなデメリットは以下のとおりです。

●パワフルな走行ができない
●車内空間が窮屈に感じる
●安全性に不安がある

軽自動車は排気量が小さいため、普通自動車と比較すると坂道や高速道路などでパワー不足を感じる可能性があります。スムーズな加速力を楽しみたい方は、物足りないかもしれません。また、コンパクトなボディサイズのため車内空間が狭く感じるでしょう。キャンプやアウトドアなどに使う荷物をたくさん積むのは難しいです。軽自動車は、コンパクトかつ軽量であるため安全性能に対する不安があります。普通自動車よりも衝撃に対して弱い傾向があるため、安全運転を心がけましょう。
 

軽自動車に乗り換えて自動車税の節約ができる

自動車税や軽自動車税は排気量によって納める金額が異なります。そのため、普通自動車から排気量の小さい軽自動車に乗り換えることで、自動車税を抑えることが可能です。また、軽自動車は燃費のいい車種が多いため、ガソリン代の節約にもつながるでしょう。
 

出典

東京都主税局 自動車税種別割 | 税金の種類
国土交通省 自動車:自動車関係税制について (エコカー減税、グリーン化特例 等)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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