更新日: 2024.01.05 その他暮らし
3km離れた店へ「バス」で買い出しに行くのと、「配達サービス」に頼むのとでは、最終的にはどっちが得?
本記事では3km範囲の配達と3km先の店にバスで買い出しに行った場合のコスパとタイパを比較します。どちらがお得なのか興味のある方は参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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コストパフォーマンス(コスパ)とタイムパフォーマンス(タイパ)
商品の購入やサービスの利用を比較する場合に、コストパフォーマンス(コスパ)が高いかどうかで判断することがあります。価格や料金に比べて性能やサービスの質が高いときにコスパが高い(価値が高い)と評価します。
また、最近では時間という観点からパフォーマンスの高さを図るタイムパフォーマンス(タイパ)という評価方法で判断する人も増えてきました。タイパは時間が有効に使えるかどうかを重要視した評価方法です。
配達と買い出しをこの2つの評価で比較してみます。
出前や配達と店舗の利用はどちらが得か
有料サービスを利用して料理を届けてもらう場合と、自分で買い出しに行く場合ではどちらが得なのかを考えてみましょう。
前提として、出前や配達で届けてもらう料理と買いに行く料理はどちらも同じ価格とします。つまり、購入以外にかかるお金と時間によってどちらが得なのかを判断します。
まずは交通費や買い出しの時間、配達や出前の料金とかかる時間をそれぞれ計算します。
出前・配達にかかる費用と時間
出前や配達のサービスを行っている2社の費用は図表1のとおりです。
【図表1】
A社 | B社 | |
---|---|---|
サービス料金 | 商品の10% | なし |
配達料金 | 50~550円 | 店舗によって違う ・100~420円 無料の店舗もある |
待ち時間 | 15分~45分 | 店舗によって違う |
その他 | ◆少額注文手数料 ・800円未満の注文で330円 ◆現金払い手数料 ・現金支払いは110円 |
店舗利用にかかる費用と時間
3km先の店舗(往復6km)まで移動する場合の交通費と移動時間は図表2のとおりです。
【図表2】
移動手段 | 交通費 | 時間 |
---|---|---|
徒歩 | 0円 | 往復75分 80mを1分で移動する場合 |
自転車 | 0円 | 往復40分 平均速度15km/h×0.6で計算 |
タクシー | 往復1130円×2=2260円 東京23区 |
往復約10分 平均速度34km/hで計算 |
バス | 往復210円×2=420円 一律料金(東京) |
往復24分 平均速度15km/hとする |
自家用車 | 往復30円×2=60円 燃費16.48km/L ガソリン代168.7円/Lで計算 |
タクシーに同じ |
出前や配達と店舗の利用をコスパとタイパで比較
図表3でコスパとタイパで買い出しと配達を比較します。なお、買い出しの交通手段は交通費と時間があまりかからないバスでの移動とします。
【図表3】
配達 | 2024年以降 | |
---|---|---|
コスト | ・配達料金:550円(最大料金) ・サービス料金:300円(商品代を3000円とした場合の10%) ・合計850円 |
バスの往復交通費:420円 |
時間 | 45分 | バスの往復時間:24分 |
図表3で分かるとおりコスパ、タイパともに自分で買い出しに行ったほうが高いパフォーマンスとなります。
しかし、タイパの考え方には買い出しに行っている時間に、他のことができるというメリットも含まれます。さらに肉体的な疲労も考えると多少コストと時間がかかっても、配達を選択する合理的な理由があります。
出前や配達と店舗の利用では店舗利用(買い出し)がお得
コスパやタイパなど数字だけで考えると買い出しのほうが配達よりも、パフォーマンスが高くお得であることは間違いありません。しかし、それでも出前や配達のニーズが増えている背景には、数字には現れないメリットがあると考えられます。
待ち時間に他のことができる、疲労せずに食事ができるといったメリットにお金を使うことに抵抗がない人も多いでしょう。各自の価値観で臨機応変に使い分けることも必要です。
出典
国土交通省 2.高速道路の利用状況 – 国土交通省
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー